第10話 8 ch

「つかぬことを」見様見まね、入力出力を見、差込口の形状は見分けのつきます。いいえ、演奏はよろしいので、客席のアイラ・クズミは心配は無用、週末の演目をこちらにずらす、誤りを正します、ここを終え取り掛かるは次回の定期公演が演奏、。つまり二週前に準備は整う、しゃだがむ体が追加、予定は乱れます、思い当たり節々の痛い。

 カワニが運ぶコンデンサーマイクを彼女が取り付ける。指示の二つ先を想像を働かせ、不明な個所にはおよそあたりをつけて、なければもう一つに、はずれることがあるのか、勘の良さに彼は舌を巻く。大勢が歌い手を見た、とびぬけて頭の良く、なにがよりになかはひどく透明なのだ。海外のそれが発する言葉を取り去るならば何度か、観た者が気づけば虜、利益がための品々は邪魔であろうさ。

「定めて変えられません」座面の高さ、位置をいう。「ショルダーベルトはそこでよろしいですね?」

「同様の品を一本持つ」それに替えのギターから外します、この人はどこまで、オオガキは感心しきりである。

「インイヤー・モニターは?」

「場の音より私は拾う」お前はそこで座り観客に徹したのか、演奏は装着を尋ねていた、諦めを越えて薄く息の吐いた、白く伸縮の帯がわけ、いたたまれなくいっそ罵倒が切り替るきっかけには。許さず、味わえ。要するに自身の体を見つめなおし、こと、仕事に臨めと。

 整い次第合図を手を挙げて、順次曲目を奏でる、発声などもってのほか、指先の動きにストレッチは日常に潜み柔らかくいつ何時、歌えて、それが歌手という職では、振動が声とあたり答えを生成(つく)る。

 方向を誤るべからず。オオガキは備え付けのモニターを各所摘みと機能を指のさし、近道は短いアクセスを、目に新しく定かに上がらずの機能は潔く排除、ポストイットをかぶせて印字は見たくも、慌てずに失態はこなしてしまう、汗の掻きチェック柄のハンカチはいつぞやの粗品、展示会で配られた上等な品であるが、名の入るそれを使う人が、揶揄の過去が懐かしい。

 期せずして足元へ私にも。彼女のスタイリストが私へ水分を一本、彼女の物ではと、断るも、またもや「予備がありますので」船内しかも彼女の所有である、ボディチェックを受ける義務は乗客にすら強いていないのでは、。

 遅すぎて、これは彼女の配慮だ。曲目はリフレインに、私が調べを助けて、自身が降りかかり他がためは受け取り手の意思によれば、チェックにながす音源が狂いの生じる気配を微塵も、背後や真下、斜め後ろ、彼女が体躯に、しっかり音が送る。

 意思に反した挙手。永くを願う、合わせた息の心地に人が居て、音を損なわずに届けられるのなら、ひたすら送られた音に応えた私がいた。

 あちらが今度は、華奢な腕がゆるりともとへ、半分を胃に注ぐ、食べ物を忘れていっそのことであるならば、傷はもう御免ではあるのだが、落ち着きも数分に、彼は合わせた目盛りを書き留めた。いついかなるときとて、。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る