第9話 ch 7
持ち寄る情報を告ぐ。貨物車両が運転手の寝室、畳敷きは三畳の個室にけが人二名とアイラたち主催側に刑事とその連れが集まる。心に傷は壁に寄りかかり、外傷はちゃぶ台に肘をつく、足はだらしなく長座。私とタテカワはドアの両脇に腕を組む、スタイリストのアキは気配の殺し靴を揃え、カワニがオオガキの対面、刑事と女性が背中をこちらに、室温は海上が功を奏す。
「一斉に引っ張られたんでしたら、」目も当てられずカワニは額を抑える、想像しただけでぞっと、複数犯を刑事さんはおっしゃる。死後数三四十分を言えます、死斑を見てからでは、おおよそを、この場ではしかし大切な指標かと。
「あなたに近づこう、企んだのでしょう?」同じ顔を作る、問いの姿もままには。
「違う」隅より、「敬愛するアイラさんに一人抜け駆けだ、はっ、馬鹿も休みやすみに」気色が変わる。「私が物に、その時点でな、見守る、追う者の資格は失われるのだよ」新参者が、客層は刻刻と留まるはいずれ退席の時と迎える、言う、あるものかと、健やかな心身に気を払おうと限りは付き纏う。歯の鳴る、売店より買い求めてガムは味のすっかり、タテカワが口腔内に。
「知り合いとは言い難く、」間の空いて刑事、「見かける顔であった、とのことです」皆さんはけれど、ご存じはなく、関係者側の人物より受け手、私やそちらの彼女(かた)と、。
「受付係りでなくて?」女性が割り込む、寸断を余儀なくも的を射て解かずには、
「いない」カワニが補足、抜群の記憶力でして特に人の顔はお客さんもおそらくこちらの方もね、しかたのなくだ、瞬かせた目は観るべき対象を外す。
人物について刑事は訊く。視角、背後よりは全く覚えが、トランク、車の所有者は判明をしたのか、オオガキが質疑を。
「事態を聞かされここへ、これからです」とはいえ、乗用車が開くはずはね、車は売り物で北海道へ一度移送し海外への輸出品なのですよ、誇らしくひけらかしたカワニの知識。こじ開けた、また女性の問い。カワニが唸る、頼りは私に向く。記憶を探れと、。
「擦過、真新しい傷は凹み、剥がれた被膜の類は。レバーを引いた置いた、運転席側のシリンダーは影が作ります。
「以前の所有者ならば、鍵の所持を隠しておけます」疑われませんか、トランクを開けておいて、前の持ち主を突き止めるは警察ですもん、造作もありませんとは、カワニは尻つぼみに確証が失われる。
「下船をまでに」顔がこちらへ、おしゃべりと思われては、アイラは端的に述べた。読み取れて、求めるは顔を返えす。
視ておく必要が、女性もともに。刑事は公演の件は願ってもありませんが、まずは状況を取り入れて、「離れるときは最低二人」介助が要る者とは二人の同伴を、忠告はこの通りに、彼はボイスレコーダーを振り、引き戸を閉めた。温かく、通路の空気が巻いて、はさまれた間は暖気を隣室より、風はひどく冷たい。ここでは尚更。
「付き合ってください」わかりやすくカワニが勘違い、奥の女性も、私は頷いた。
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