4人と一匹と僕

僕の家族

僕の名前はひなた。

これは僕と僕の家族のお話し。

まず、僕の家族を紹介します。

僕の家族は僕を最初に家族にしてくれたユズお姉ちゃんと、

おやつをいっぱいくれるお母さん、

たまに散歩に連れてってくれるお父さん、

僕とは全然遊んでくれないみなお姉ちゃん、

そしてみなお姉ちゃんの大好きな黒猫のまぐろ。

この人たちが僕の家族。

兄弟たちと全然見た目が違うのにどうして家族になれるのか

僕はよくわからないけど、

ユズお姉ちゃんが

「ひなたは私の大切な家族。大好きだよ。」

って毎日言ってくれるんだ。

ユズお姉ちゃんが大好きって言ってくれるなら

見た目は違ってもいいのかな。

僕は生まれてすぐにお母さんと離れ離れにされて

知らない人間に連れていかれたんだ。

とても怖かったけど、ユズお姉ちゃんが優しく僕を抱っこして

頭を撫でてくれた。

僕はすごくうれしくて、安心して、そのまま寝ちゃったんだ。

起きたら知らない所にいて、

横にユズお姉ちゃんが寝てたんだ。

「お姉ちゃん起きてー」

起きてくれないかなって思って

お姉ちゃんの顔を舐めてたらお姉ちゃんは起きてくれた。

そして僕の顔を見て

「君は今日からこの家の家族だよ。名前はね、ひなた。　太陽の陽に向くって漢字で陽向（ひなた）」

僕の名前？

僕は今日からひなたって呼ばれるのかな？

「よろしくね。ひなた」

お姉ちゃんはとても優しい笑顔で僕をぎゅっと抱きしめてくれた。

この日から僕の名前はひなた

この家が僕の家。

この人が僕の大切な家族の一人なんだ。

とても怖くて不安だったけどとても暖かい家に来ることができた。これから色んなとこに行ったり見たりしたいな。

よろしくね。僕のたった一つの家族のみんな。