第141話 龍牙ばぶー。

 魔王がオリビアに飛びつく。


 ≪手練手管てれんてくだ


 オリビアのしっぽを操って、魔王を吹き飛ばす。


 ズガガガァァァン!!


 「よくやった!スキヤキ!任せるのじゃ!」

 「く。攻撃できるだと?!だが!我のが格上だ!」


 山のような二体が取っ組み合い転げまわる。

 そのたびに、雪崩や地割れが起こる。


 ゴゴゴゴゴゴゴ


 ドドドドドドドドド


 お互い吹き飛ばされては取っ組み合うが、やはりレベル差のせいでおされている。

 吹き飛ばされては、辺りから≪ドレイン≫をして、オリビアへ≪ギフト≫する。


 二体が取っ組み合いを続けて、3日。


 「ばぶー!なのじゃ!」


 ドゴゴゴゴォォォォン!!


 3日間の≪ギフト≫で俺とオリビアの意識が混濁し、≪ドレイン≫で辺りは真っ白な砂になり、限界を迎えた魔王が膝をつく。


 「く!認めぬ!我は魔族の限界レベル250!ドラゴンの限界レベル200!にーーー!」

 「しまいばぶー!じゃ!」


 ≪龍牙かみつき


 がぶっ!


 魔王が限界を迎え、消失していく。


 「み、みとめぬぞ…」

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