第139話 浪漫ばぶー。

 オリビアの腕輪の中、ジャングルの宴会場を抜けて、オリビアが溶ける洞窟を調整して溶けないようにした道を進む。

 出口らしい明かりが見え、そこを出ると山の中腹で見渡す限りの銀世界が広がっている。


 「ばぶ!」

 「お坊ちゃまには、寒いですね。私の使っていたローブもお使いください。」


 眼下を見るとにもな城が建っている。


 ≪オーシャンインパクト≫


 ドゴォーン!!!


 おーりぃが城に向かって、魔法を放つが城のバリアーによって防がれる。


 「全力の一撃をかまさないと駄目なようじゃな。」

 「ばぶ。」

 「お待ちください。オリビア様。考えがあるそうです。」


 ≪アクウカン≫

 ≪アクウカン≫


 気配のしない亜空間の穴を2つだし、一つの穴に手を入れると、もう一つの穴から手が出る。


 一つの亜空間の穴を持って、ゴーレムダンジョンのコアルームに転移する。


 ゴーレムダンジョンのコアを操作する。


 ピッピッピッピッ

 『よかったでちゅ。親切設定でちゅ。』


 『ごうーん?』


 ピッピッピッピッ

 『ピコンピコン。座標。魔王城。』


 ピッピッピッ

 『住居エリア。対ショック魔方陣展開。』


 ピッピッピッピッ

 『補助槽サポート38%を砲撃島バズーカにチャージ。』


 『ごうーん?!』


 ピッピッピッピッピッ

 『10秒前。9、8、7、6、5、4、

 3、

 2、

 1、

 発射。』


 ズド――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ン!!!!!


 『び、びっくり、したでちゅ!』

 『ごうーん!!』


 『ちょっとだけ、返してもらっただけでちゅ!』


 そういって、亜空間の穴を通り、元の場所に戻ると。


 「ばぶ?!」

 「お坊ちゃま…何をなされたんですか?!城が粉々にふっとびましたよ!!!!!!!」

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