第107話 9が言えないばぶー。

 「はーち。」


 「…。」


 「はーち。」


 『8から進んでないでちゅよ。』


 「わーた。あたいの負けだ。だからよー?最後までしてくれよ。」


 大きなハンマーをベット代わりに、服が乱れまくった死神のソフィーを、もて遊ぶように小さな手が胸や腹をなぞっている。


 『いろいろ教えてほしいでちゅ。』


 「何でも言うから、な?な?最後までよ。」

 『10数えたら、何しようとしたでちゅか?』

 「そりゃ、死神だぜぇ?殺すに決まってんだろ。」

 でちゅか…。

 『ソフィー以外にも、死神はいるでちゅか?』

 「ああ。このクラスの街には、2、3人いるぜ。な。もう、いいだろ?」

 『したら殺すでちゅか?』

 「しねーって。そうだ!ほら、死神除けの呪いも付けてやんよ!」


 ピッ!


 『わかったでちゅ。欲しがりちゃんには、お仕置きでちゅ!』


 ≪並列思考≫≪情報分析≫≪意識集中≫≪房中術≫極楽浄土モードS!!


 バシィ~ン!

 「か・い・か・ん・・・」ひぃやぁ~♪


 『フィニッシュじゅ~うでちゅ!』

 バシィ~ン!


 ソフィーが気絶すると時間は動きだし、ベットに使っていたハンマーも消える。

 『代わりにあたしが・・・』


 ドスン!

 ソフィーは背中から、食堂の床に落ちるが満面の笑顔だ。


 「坊や?!かーちゃんが、離乳中ぶったおれたのか?!こりゃたいへんだ!そこの冒険者!空いてる部屋にこの坊やのかーちゃんを運んどくれ!」


 『スキヤキ様。これは?』

 『死神でちゅ。とりあえず、交渉・・したでちゅ。』


 『乳を出した交渉・・ですか、、、』


 「ばぶ!」

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