第95話 眼福とオレ。

 プラムとデートをすると、アンズとデートをすることになり、連鎖的にハーナとナーナともデートをしている。

 今まで放置していた資産も、“コイコイ”では報酬を等分にしていたため、スモモが報酬を全て冒険者ギルドに一旦落としてから、オレ以外の報酬を受けていたので、すべて冒険者ギルドに残っていた。


 ハーナとナーナは、オレの影響で何かを残したいと牧場を作り始めた。

 前世の知識では、牛獣人が牛の飼育という微妙な感じでちゅ。


 50日間でダンジョンの1階を温泉庭園へ変換し、プレオープンする。

 みんなにもひた隠しにしてきた温泉庭園内は、元の温泉庭園と同じく、広大な古代遺跡の廃墟に温泉を流し、天井をライトアップ、観賞用の熱帯植物を植え、カラフルな噴水を噴き出す罠を設置し、ダンジョンの内壁を使用した3本の巨大なウォータースライダーが売りだ。

 冒険者用には、2階へ直通のダンジョンの入り口を作成してある。


 「幻想的にゃん。」

 「「きれ~。」」

 「スキヤキ様。素敵みゃ~。」

 「ありがとう。今日は楽しんでいってくれ。」

 「ダンジョン内は、魔物でないにゃん?」

 「出るけどヘビー・ボア程度だから、冒険者ギルドと契約して、常時30人に巡回してもらってる。」


 「ごしゅじん~。あの人見たことある~?」

 「ああ。あの人はマネージャーだよ。探索者ギルドに捜索を依頼して、元の温泉庭園のマネージャーやスタッフを雇えたから、こんなに早くにプレオープンできたんだ。」


 「さ!ウォータースライダーが売りだから、試してよ!」


 レベル58のなかまたちには大したことないが、建物の5階くらいの高さから縦横無尽じゅうおうむじんに滑り降りる構造になっている。


 「いっくにゃー!」

 バシャバシャバシャ!ズシャー!!

 「にゃははは!」

 ぶっ!湯着がすごいことになってるでちゅ!


 「いっくみゃー!」

 バシャバシャバシャ!ズシャー!!

 「みゃははは!」

 湯着が!湯着が!すごいでちゅ!


 「ハーナとナーナ、一緒にいく~。」

 バシャバシャバシャ!ズシャシャー!!

 「「も~!」」

 眼福でちゅ!


 「ご主人様も一緒に滑るにゃ!」

 「おう!」


 童心に戻って、楽しんだでちゅ!

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