第54話 買い物と俺。

 「え?スキヤキ様と別ですみゃ?」

 「うん。俺とナーナ。アンズはハーナと魔道具探し。ハーナとナーナはレベル40越えてる凄い護衛なんだ。わかってくれた?」

 「はいみゃ。アンズじゃ、スキヤキ様を守れないみゃ。せめて、もふもふしてくださいみゃ。」

 (うん。)もふもふ。


 「ごしゅじん~。あたいら~西の魔道具店ビッグボアに行くです~。品揃えがいい~です~。」


 西にあるテナント洞窟に入ると、洞窟の左右に店舗がズラッと並んでいる。

 しばらく歩くと、広いスペースの入り口に、「ビッグボア」の看板があった。


 巨大なビッグボアのはく製が、ドドーンと飾られてるでちゅ。


 「広いな、ここで探すのは一日中かかりそうだ。」

 「カテゴリーごとです~。あっちあっちです~。」


 期待できるでちゅ!


 店の奥に進むと、片隅に呪い関連の品があった。


 「す、少ないな…」

 「呪い~。神殿の仕事です~。魔道具不要~?」


 ○呪いの食いしん坊フォーク

  …食欲減退しているあなたに、食欲増進。


 「しょぼいな。」


 ○生贄と生存の指輪

  …ダンジョンで仲間にリスクを与え、代わりに自分の生存確率が上昇。四ツ目の髑髏がチャームポイント。


 「最低だ!」


 ○呪い返しの小箱

  …呪いをかけられた瞬間、1度だけ、かけた相手にはじき返す。


 「手遅れだけど、いちを買っておくか。他にはないな。あとは、適当に見て、ハーナたちと合流しよう。」


 いろいろな魔道具を見て歩いていると、ブラシが売っている。


 ○再生のブラシ

  …毛先を再生し、枝毛の修復。彼女のプレゼントに!


 「これ、いいな。」

 (そういえば、みんなにプレゼントしたことないな。プラムの分も買っていこう。)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る