第53話 もふもふと俺。

 「さすが、アゲハだ!1日でマテリアの街についたよ。」

 もふもふ。

 「歩きだと~。5日かかった~」

 もふもふ。

 「ドワーフと土竜もぐら獣人~、いっぱいです~。山を切り出した街です~」

 もふもふ。

 「い、嫌じゃないみゃ。でも、往来では恥かしいみゃ!」


 「「「は?!」」」

 すごいもふもふでちゅ。状況を忘れてたでちゅ。アゲハがジト目で見てる気がするでちゅ。


 「ごしゅじん~。冒険者ギルドに滞在申請して~、みんなで寝れるベットの宿~探そ~。」

 「う~ん。ないだろ…」


 あったでちゅ!!

 宿屋オーバー亭。象獣人や熊獣人などがおもな客でちゅ。

 宿を7日とって、その日は就寝もふもふする。


 3人のキスで目覚める。

 「ん?アンズは、キスしなくてもいいんだよ。」

 「ごしゅじん~。一晩中~もふもふしておいて~いまさら~」

 (確かに!)


 「大好きみゃ。」

 (うん。)もふもふ。

 『これで、レベルの壁を超えられないのが不思議だ。』

 『マスター。もふもふでレベルの壁を超えれるなら、みんなチャームの魔法で超えてますよ。』


 「スキヤキ様。なぜ、マテリアに来たみゃ。」

 「あ。言ってなかった。俺にかかった呪いがレベルの壁になっているかもしれないから、解除できる魔道具がないか探しに来たんだ。」

 「土神殿でも、呪いの解除をやってるみゃ。」

 「7年間、いろいろ、やってもらったけど、土神殿ではダメだったんだ。」

 「土神殿でも、解けない呪いなんて、解け・・・みゃ。すみませんみゃ。余計なこと。」

 「いや。厳しいのはわかってる。せっかく、時間ができたんで試してみることにしたんだよ。」

 「アンズも頑張って。お手伝いするみゃ!」


 「期待してるよ。じゃ、朝食とって、魔道具探しに行こうか。」

 本音は、このまま、一日中、もふもふしてたいでちゅ!

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