第47話 等価変換と俺。

 冒険者ギルドに魔導士ギルドの使いが、空飛ぶ巨大な芋虫でやってきて温泉庭園へ連れていってくれる。

 「芋虫が、空飛んでるよ・・・」

 「ごしゅじん~?蝶が空飛べるなら芋虫も~空飛べる~。」

 前世の知識からだと、考えれらえない常識でちゅ。だったら、蝶に乗りたかったでちゅ。


 温泉庭園の高台で、魔導士ギルドのギルドマスターに迎えられる。

 亀でちゅ。ルビーのような甲羅を背負った亀獣人の女性でちゅ。

 

 「よーこそ。よーこそ。お待ちしておりましたわ。わたくし、ククレカと申します。早速ですが、ここで、起こった状況を、くわし~く、お教えてください。」


 ククレカに、空の様子の変化から、爆発が起こるまでの説明をしていると1人の魔導士がダンジョンコアに進んでいく。

 「あはは。あれが、ダンジョンコアだったとは。あはは。あたしがダンジョンマスターになって、悪をぶっとばすわ!」

 「そこの、とまりなさい!」


 鼠獣人のおねーさんは、周囲が止めるのも構わずにどんどん進んでいく、周囲の魔導士が追いかけようとすると。

 「追わなくていいわ!この中に入ると戻れないわよ!」

 「戻れない?」

 「魔力操作が高いと分るのだけど、ダンジョンコアの周りには、濃い魔力が渦巻いているわ。」


 「あはは。あはは?あは?あ・・・あ・・・」

 服が溶けていく、全裸のおねーさんが振り返る。

 いや、おねーさんだった、オークが振り返る。


 「ブギギィーーー!」


 「まぁまぁ!わくわくしますわ!あれは、等価変換。自分と同レベルの魔物に変換されたのよ。」


 元おねーさんのオークが、魔導士たちに襲いかかるが、水魔法で撃退され、クレーターに転げ落ちていく。

 転げ落ちたオークは、急激に腐敗が進み、オークゾンビになり、再度、襲いかかるが、水魔法で撃退され、クレーターに転げ落ちていく。

 転げ落ちたオークゾンビは、急激に白骨化し、オークスケルトンになり、再々度、襲いかかるが、水魔法で撃退され、クレーターに転げ落ちていく。

 転げ落ちたオークスケルトンは、黒い霧になり、ダンジョンコアに吸い込まれる。


 「まぁまぁ!面白いわね!副ギルド長、魔導士ギルドから実験動物や魔物を全部もってきてきなさい。」

 「わかりましたが、持ってくるまで待っててくださいね?ね?私もみたいですよ!」


 「仕方ないですわね。メンバー半分連れてっていいから、早くするのよ!」


 楽しんじゃ、ダメでちゅよね?リキーダ大変なんでちゅよ!

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