第11話 山裾での生活でちゅ!

 ぼやで森が荒れてしまったので、拠点を森に隣接していた山裾へ移し数ヵ月がたった。

 マリーは相変わらず、恐ろしい子であったが、マリーのおかげで言葉と生活魔法がわかるようになった。

 食事もみんなと同じもの(ただし離乳食)を食べれるようになった!


 「まーぃ。お話してー。」

 「では、精霊のお話をしましょうか?」


 昔々、精霊様が住んでいました。精霊様は、退屈していました。

 退屈のあまり、精霊様は分裂しました。

 長いこと分裂し続けて、世界は精霊様に満たされました。


 「まーぃ。その話、つまーなーい。」

 「では、3大巨神のお話をしましょうか?」


 南のゴーレムは、巨大すぎて動く魔力が足らずいつもじり貧。

 西の黒龍は、重すぎて飛べなくなり、いつも寝ている。

 東のクラーケンは、太りすぎて海の底に腹がついて動けない。


 「ばかでちゅか?ばかでちゅか?他の話ー。」

 「では、属性魔法の話をしましょうか?」


 山に3年住むと土魔法を覚え、海に3年住むと水魔法を覚え、浮島に3年住むと風魔法を覚えます。


 「ここは、ここは?やますそー!」

 「もっと、もっと、高い所に住まないとダメですよ。」

 「でちゅか。(残念)」

 「まーぃは、魔法つかえるでちゅか?」

 「魔法は使えませんが、精霊魔法を取得する予定ですよ。」

 「みせてー!みせてー!」

 「予定です!」

 「「・・・」」

 「がんばでちゅ。」


 「そういえば、最近、アカママさんはお出かけが多いですね?」

 「でちゅか?それより、話ー。」

 「しょうがないですね。では・・・・」 

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