第9話 ○○の少女でちゅ!

 猿ぐつわをされ後ろ手に縛られた少女は、よく見るとエルフだった。

 だって、耳がピーンとしてるんだもん。

 どうしよう。どうしよう。


 考えるのをやめた。


 ≪ステータスオープン≫


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 名前:スキヤキ

 種族:人族♂

 歳:0

 LV:7

 HP:50/50

 MP:32/40


 魔法:ドレイン

 スキル:魔力操作(弱)、身体強化(弱)、危険感知(弱)、意思疎通(弱)

 ユニークスキル:-


 称号:野生児

 状態:-

---------------


 久しぶりに見たら、だいぶかわってるなぁ~。

 ふと、少女を見ると猿ぐつわも縛られた縄も外していた。


 え?そう思った時、アカママはエルフの少女を踏み潰した。


 「ぐぇ」


 全力で、アカママを止めました。

 「だー!だー!(やめぇ!やめぇ!)」


 なんとか、アカママに退いてもらい、エルフの少女に向かい合った。

 うん。言葉もわからないし、深い森の適当な住処だから場所もわからないから帰してあげれないし、どうしよう。


 エルフの少女は胸に手を当て、「マリー」と繰り返した。

 (?!マリー、それが君の名前でちゅね)


 「まーぃ」


 エルフの少女から、飛び切りの笑顔が返ってきた。

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