呪詛返し
ツヨシ
第1話
俺はかわいい嫁と幸せな新婚生活を送っていたが、ある日を境にがらりと変わってしまった。
まず身体がやけにだるくなり、熱も出た。
病院を三軒ほど回ったが、どこも明確な原因及び病状を示すことが出来なかった。
次は頭痛だ。
日によっても違うが、ひどいときは目も開けられないほどの痛みが襲ってきた。
そして階段から転落し、かばった右手を痛めた。
道を歩いていると、いきなり歩道に乗り上げてきた車にはねられて、左足を怪我した。
車はそのままどこかへ走り去った。
次には右目が急に見えなくなり、どこの病院で検査してもらっても、原因不明。
その上今度は左耳が聞こえなくなり、これまた病院をはしごしたが、どうにもならなかった。
最初に身体がだるくなってからここまでに要した時間は、たったの一週間なのだ。
――いくらなんでも、これはおかしい。
俺は足を引きずりながら、実家へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます