ぺっぺっぺっぺ
Hail
第1話
眠りにつくと同時に俺の魂はこの世界から乖離する
体の感覚が変わってからそっと目を開けると、ボロい屋根から射し込んでくる朝日が顔を照らしていた。
「こっちの世界は何日だっけ」
そう呟いてみても、周りには日付を指し示す物は何も無い。
藁を掻き分けて、埋もれていた杖を取り出した。
「よし、今日もいっちょ働きますか」
壊れかけの馬小屋を出て、この街で唯一の冒険者ギルドへ向かった。
「ようコウスケ、頭に藁付いてるぞ」
ギルドへ入るなり、既に集まっていた勇敢な男達に笑い者にされた。
「言っとくけど普通のベッドより安眠効果抜群だからな」
「そんなことより、今日も着いてくるんだろ」
ギルドで請け負うクエストには大きく分けると2つのクエストがある。
ソロで挑むクエストと、チームで行うクエストだ。
俺には仲間がいないから、必然的にソロクエストになるのだが、それではお金と経験値を稼ぐのに効率が悪かった。
そこで、この町のギルドで1番の古参、悪くいえば始まりの街からまだ一歩もでてないやつら、に頼み込んで一緒にクエストを回ってもらっている。
「今日ははぐれモンスターの討伐でもしようぜ」
リーダーのゴングが言った。
「討伐?」
俺はまだ戦闘系のクエストには行ったことがない。
「コウスケもそろそろ慣れた方がいいだろう」
ぺっぺっぺっぺ Hail @mobuyuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ぺっぺっぺっぺの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます