きゃっきゃうふふな声

そして、お嬢様たちの水馴れは始まった。

「えーと、まずは、顔を10秒間水面につけてください」

「わかりました」

そこから、お嬢様たちは、一斉に水に顔をつける。

「っきゃ、冷たい!」

「冷たいですわ!」

と、いろいろな声が聞こえてくる。

小学校の時を思いだすなー。

最初って、顔つけるにも怖くてさ、でも馴れると楽しくなって、最初の怖さなんて、すぐなくなったんだよな。

そんな、ふうに小学校のころのことを思い出していると。

お嬢様たちも徐々に慣れてきたのか、今は、みんなで、水の掛け合いをしていた。

その時、おもむろに僕の妹は、プールから上がるとこちらの方向に歩いてきて……僕の後ろに回ると…

「えい!」

と言って僕を押してきた。

そして、僕は、バシャン!という音と共に、プールの中に入った。

「っちょ!なにする!」

「お兄ちゃんも一緒に遊ぶよ!」

妹は、笑顔で言ってきた。

「わかった。こっちも手加減しないからな」

「うん、じゃあいくよ!」


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