No.9

僕はカミサマ。


ニンゲンからの信頼が無ければ、


能力を使ってしまうと破滅に近付く。



いつもはニンゲンの信頼で補っていた。


でも、君の願いを叶えてあげたかった。



最初の頃、僕が帰ろうとすると、


君はとても悲しそうな顔をした。


『君がそんな顔をするくらいなら…』


ニンゲンの願いより


君の友達で居ることを選んだ。



だから僕は、君の部屋に住んだ。


それは、間違いだったのかも知れない。


でも、君の悲しい顔は見たくない。



なのに君は気付いてしまった、



僕が破滅に近付いている事を。


話さなければならなかったのかも知れない。


本当は…


だけど僕は、


「気のせいだよ」


笑って誤魔化したんだ。

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