口癖

夜行列車に乗って窓の外を見遣る。

例えば、今この窓に頭突きを入れ、透明な硝子で頸動脈を斬り、吹き出した鮮血で砂漠を染めたいような、そんな激情が胸を圧迫する。

私はそんな私を俯瞰して「どうせこんな世界だ。しょうがない。」と言って嗤ってみる。

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