僕は海を忘れてしまったのだろうか

ミウラリョウスケ

-まえがき-

人は、生まれ落ちた場所のことしか知らない。

ちいさなちいさな世界のことしか知らない。


そう、知り得ない。


しかし、子どもが成長するにつれて、その”世界”は広がっていく。

はじめは家族。それから学校。そして社会。

彼らの世界は広がっていく。


与えられた世界に留まるものと自ら世界をこじ開けるもの。

いくつもの選択をして、人は”人生”を送っていく。


『はやくここを出たい!』


それが少年期の私の口癖であったけれど、今、手に取るようにわかることは、

それも私なりの”選択”であり、この人生の大きな”肝”になる部分だったということだ。

あなたのもとに、ほんの些細で小さなきっかけが届くことを願う。

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