九十九恭介事件録外伝 ~白百合の幻影~
M.O.I.F.
プロローグ
いまでも時々夢に見る。
あの日の夢を。
それは忘れられない9月、赤月村で起きた悲しい殺人事件。
俺と春奈さんはなんとか事なきを得たが、その代償はあまりにも大きく、あまりにも悲しかった。
あの業火はすべてを焼きつくし、赤く染まった月が静かに、俺達を見下ろしていた。
だけど、俺は知った。
どんなに長い夜だとしても、明けない夜はないことを。
これは、それを知るきっかけとなった出来事。
俺と春奈さんが再び赤月村に向かうまでに遭遇した数ある事件の一つ。
それは、寒さが厳しい2月のことだった。
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