第1011話

「いいから、あ、レンタル奥様はどうした」


「え…! あ、ああ、麗美さん?

 うん……、ちょっとね……」

 ボクは曖昧に応え自分の財布に一万円札を入れた。


「ちゃんと勉強してるのか?」

「う、ン…、それは……」


「お前も、もう大学生だろ! ちゃんと進路を決めんとな」


「え……? あ、ああ……!!」

 そうか、ボクのいた2020年から3年が経っているんだ。

 計算でいくとボクは大学生になっているはずだ。


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