「いや、それ、もう絶対、善良な市民じゃありませんよ」

「いいンだよ！！　お前は、勇者なンだから無償でオレたちを助けてくれりャぁな！！」

「無償って……　あのですねぇ、ボクは勇者のカッコをしているだけで……

　中身は、一般人なんですから……」

「何よ！　いいじゃない。

　勇者は細かい事、気にしないで！！」

　今度は麗美に小言（こごと）を言われた。

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