第357話 黒い球体

 完全にアリスは追い込まれてしまった。


「フフ、さぁ、大人しくしなさ~い。

 アリスちゃん…😆🎶✨」

 ビーナスは妖しく微笑んだ。


「アリ~ーース!!」

 僕は声を限りに叫んだ。


 その瞬間、アリスがまばたきをすると、瞳が赤く輝きを放った。


 ビーナスと同じように拳を合わせ、徐々に離していくと、電磁波の中に真っ黒な球体が現れた。


 それを見て、今まで、余裕よゆう綽々しゃくしゃくで戦況を見守っていた真神が、いきなり慌てて怒鳴った。


「なァ~、や、止めろ~ーー❗❗❗ アリス~ーー!!」

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