第194話:思い出した? ショーだよ

「お母さん…… 思い出した? ボク、ショーだよ❗ お母さん」

 耳も遠くなったのか、かなり大きな声で話した。


「ショー……❗❗」

 その時、少しだけ反応があった。かすかだが、目に生気が戻った感じだ。


「うゥ…、お母さん…😔💦💦」

 思わず抱きしめていた。細く痩せた母親の身体は、堅く骨張っていた。


 目頭が熱くなり、涙が滲んできた。


 ボクも母親の身体もかすかに震えていた。

 恐らく母親の時間は、ボクが殺された3年前から止まったままなのだろう。


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