第169話:ボクに譲って

 業者の後ろを足を引くように女性型のロイドが続いた。


「あ…😲💦💦」ボクは、その姿に驚愕した。その顔はアリスにそっくりだった。


「ちょっ、ちょっと待ってくれ~…」

 ボクは、思わず業者の男に声をかけた。


「あン?」

「そのアリス…、いや、女性ロイドをボクに譲って下さい」


「は~? 何、言ってンだ。小僧!! こっちは、やっと、商談が成立したンだぞ」


「もちろん、タダとは言いません

よ」

「フン、じゃ、幾ら出すって言うンだ」

「え……?」

 ロックとヒデは怪訝な表情でボクたちのやり取りを見ていた。


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