第167話:幾らで買ったと思ってンだ

 運転席から小柄で狡猾そうな業者の男が、

「ったく、何、やってンだよ」と大柄な男をたしなめた。


「ン…、ここは……」

 辺りを見回すと、かなり様変わりしているが、近所の幼馴染みのヒデの家だ。

 ちょうど、そのヒデが玄関先で先程の小柄な男と商談をしていた。


 ヒデも二十年以上も歳を取ったのでアラフォーか。フサフサだった髪の毛もかなり薄くなって、立派な中年だ。


「なァ~…、コレ、幾らで買ったと思ってるンだァ~?」ヒデは声を荒げた。


「は~…😓💦💦」

 小柄な業者の男は困惑した顔で肩をすくめた。


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