GamesDieビング

@CHACHANSU

ゲーム

カタッカタカタカタッ


『ダダダダッ』


カタタタタタッ


『ダダッ ! ドドーンッ!』


……

静かな夕方の部屋の中を響くボタンのタップ音と銃声や爆発音

またか。

ゲームの画面が写ったテレビの前に座る亮はゲームが好きなだけの普通の高校生。

普通の高校生とは違う所があるとすればゲームのやりすぎで手にマメが出来てる事くらい。

今日ももう何回死んで負けたか…

もうこれ位にしてまた明日にするか…

そう言うと電源を切りゴロンと寝っ転がってウトウトしていく亮。

夕飯まで寝るか。

その時目の前が真っ白になり風が通り抜けた。

ぼーっとしている亮の耳に入ってきたのは聞き覚えのある音。


『ダダダダダダダダッ』


えっ!?

亮は飛び起きると周りを見回した。

ここは?どこだ?

どうやら森の茂みの中らしい。

音のする方へ茂みをかき分けて行くと急に開けた。

うぉ!あぶなっ!ここ崖じゃないか!


崖にびっくりするや否や崖下の光景に気付いた。

あれは戦争か?

第一次世界大戦…?

そうその光景は亮がさっきまでやっていたゲームの状況にそっくりだった。

その状況に亮は気付かないうちに身を乗り出していた。


ガララ


あっ ちょっ うぇぇぇぇぇぇぇ!

亮は無残にも崖下に落ちて行った…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る