声がきこえる。
ユキノシタ
声が、きこえるの。
ミミちゃんは、いつも1人。
今日も、お部屋のすみで耳を
そんなミミちゃんへ、お母さんは話しかけました。
「ミミちゃん。どうしてお外へ行かないの?」
ミミちゃんは顔を上げて答えました。
「だって、みんなの声がきこえるんだもん」
お母さんは首を
そのことをミミちゃんに伝えると、ミミちゃんは首を大きく横に
「小鳥さんやアリさん、お花さんやイモムシさんの声もきこえるの」
ミミちゃんの言葉に、お母さんは
「まぁ! それはステキじゃない!」
それでも、ミミちゃんは、
「小鳥さんが雨の
ミミちゃんは半分泣きながら、
そんなミミちゃんに、お母さんはなんと言っていいか分かりません。お母さんは、
そこへお父さんがやって来ました。泣いているミミちゃんを見て、お父さんは聞きました。
「ミミちゃん、どうしたんだい?」
ミミちゃんは、お母さんに言ったのと同じ
話を聞いたお父さんは外を見て「そうか」と
「たとえば、ミミちゃんが
「…カワイイねって、言ってほしい」
ミミちゃんは涙を
「じゃあ、次はミミちゃんが
ミミちゃんは少し
「
その言葉に、お父さんは
「うん。きっと
お父さんは
ミミちゃんは
「ミミも、そう思う!」
ミミちゃんは
「早く、大きくなってね!
その
「パパ、ママ、大好き!」
ミミちゃんの
声がきこえる。 ユキノシタ @Tukina_Kagura
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