第61話 【紙の本】異世界誕生2006

発端はこのTweetがバズったのを見つけたことでした

「ラノベのあらすじだけで普通に泣きそうになったの初めて」

https://twitter.com/masaki_sanity/status/1185873394320859136


今年8月の新刊で、レーベル的にも著者的にも正直あまり売れてるわけでもなかったので既に店頭在庫はなく、棚担当者に「バズってるよ」と伝えて(それとなく/あからさまに:注文を強いて)入荷したところで即購入、さっき読み終わりました


結論だけふたつ先に言うと

・面白かった

・これはラノベじゃなくライト文芸と呼ぶべきでは?

 カクヨムなら、間違いなく現ドラ


前者は私個人の主観なので放置して、後者のお話を


ざっくり言うと、お母さんが死んだ息子のパソコンに残っていたプロットを元にラノベを書く話


ここで、今現在の2019年じゃなく2006年という設定が活きてきたりするわけですが、そこはネタバレになるのでここでは割愛


敢えてひとつだけ言うなら、今のトラックに轢かれて異世界転生というテンプレを逆手に取ったメタ小説的な作品である、と


もひとつ付け加えるならば、現ドラっぽいけど、既に13年前の設定だから今どきの「現代」ドラマと言っていいのか微妙

スマホの登場以前の時代、「小説家になろう」じゃなく、個人サイトの時代の話は「古典」ではなくても「現代」とも言いづらいかな、とか思ったり



ちなみに作品がバズって日の目を浴びそうなのは喜ばしいことなのですが、担当編集者が馬鹿なのか無知なのかは知りませんが、そっちが炎上しているのもまた香ばしくて見どころ


https://togetter.com/li/1420238



※追記

今、確認画面を見たら下に広告が出てたんですが、それが「龍角散のど飴」

なんか毒にも薬にもならなくて、このエッセイというか評論と言うか、これにぴったりだな、とひとりで苦笑





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