第7話 【創作論】 ツカミは大事
タイトルや著者は申し上げられませんが、来月出る予定の新刊のプルーフ(書店員向けに簡易製本で作られた校正完了前の見本みたいなもの:これを読んで発注数を決めたり、出版社に送った感想が新聞広告に使われたりする)を読んでおりました
さすが、ベストセラーとまでは呼べなくてもけっこう売れてる作者さまです
グイグイ一気に読まされてしまいました
とはいえ、まあそういうブツですから「POP書くならどうしようかな?」とか「このへん伏線かな?」とか考えながら読むわけです
場合によっては付箋とか貼りながら
で、当然なんですが上手い具合に話の構造ができてるなぁ、と
冒頭で読み手の気持ちをザワザワさせる
序盤で状況を「推察」させる
主人公の目標が設定される
仲間が現れる
>協力的な仲間と非協力的な仲間
チームワークが生まれるイベント
>非協力的だった仲間からの協力とか
自分たちの力では越えられない壁
>外部からの協力者
恋愛要素を絡めて人間関係にヒビ
ブレイクスルー
畳み掛けるような終盤
もう自分が長編書くつもりはないけれど、こんなふうにプロット作れれば、ざっくりしたアイディアさえあれば結構すぐに小説書けちゃうんじゃね? って勘違いしそうになるくらい物語の作りがよく視えた
いや、そんな簡単に分析されちゃダメじゃん? とか、書けるのと書いたものが面白いかどうかは別物だよ、とかいうツッコミはさておき
序盤のあの設定がブレイクスルーの部分に関係してくるっていうか伏線となっていればって思ったんだけれど、それはそれでもしそうなっていたらくどいというかあざといと思っちゃうだろうからこれでいいのかな? とかも思ったり
序盤で設定を語りすぎず、読む人に「俺って読解力あるわー」っていい気持ちにさせるのはいい手だなっていうか大切だな、と思った次第
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