繰り返し…繰り返し（ポエム）

■

私を見て

私だけを見ていて

そう言って壊れていった恋が星になって空に上がっていく

何が悪かったの？

私は卵の中にじっとしていればいいのかな

うっすら感じる外の雑踏と、明かり

それだけで十分生きていける

生きてはいけるけれど……心を満たすには何かが足りない

それで、結局また誰かの心を求めてしまう

彼の声を聞いて、性格を知って、思想を知って

瞳の色を見て、自分との身長差を知って、大きな手に包まれて

そうしているうちに……もう完全に心は包囲されてしまってる

次の恋はきっと……って思ってるのに

殻を破って外に出ると、また同じ事の繰り返し

それでも求めずにはいられないのは、私が寂しすぎる人間だからなのか

彼が魅力的過ぎる人間だからなのか

それすら私にはもう分からない

次の恋が私の殻をノックしている

さぁ、出て行くの？

それとも同じ顛末を恐れて殻に閉じこもるの？

どっちでもいいけれど

殻を破るなら、涙を避けては通れない事だけは覚悟しないとね

もう、自分を嫌いになるような恋だけはしないで

もう一人の冷静な私が言った――――――

END