クリスタルは純粋なのか
美里:「わたしと彼は喧嘩をしていた。それは一方的なものではなくて、よくある極々一般的な言い争いから生まれたものである。」
美里:「こういうとき、世間一般はどうするのだろう。謝る?話し合う?それとも…。」
//*ケータイが鳴る
美里:「もしもし。…うん。……うん。わかった。」
美里:「(大きく深呼吸)」
美里:「とりあえず落ち着こう。彼は私にとって今現在いなくてはならない存在なのだ。…大事な、大切な、そんな存在。」
//*歩く音
彼:「待ってた。」
美里:「うん。」
彼:「こうやってここに来るのももう何度目だろうな。何かあったら2人でこの景色を眺めるって決まり。」
美里:「綺麗だから。」
彼:「ん?」
美里:「ここの景色が好きで、好きな人がそこにいる。それだけでここに足が向くのは当然じゃないのかな。」
彼:「美里ってほんとそういうセリフ平気で言うよな。その辺は尊敬するよ。ただ、落ち着きすぎてて置いてけぼりって言うのはなんというか…たまに寂しくなるけどな。」
美里:「うふふ。あなたが子供っぽいんじゃないかな。」
美里:「こうやっていつも問題を先延ばしにしては忘れる。面白いことに、次の日にはその問題は解決してしまっているのだが。」
美里:「こういう関係が一体どのくらいの確立で存在するのか分からないが、私たちはまだまだトキを共有するのだろうと思うと今から胸が高鳴ってしょうがないのだ。」
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