パザジール

雪野 ゆずり

旅の始まり

 きれいな並木道。満開の桜の下に、私は立っている。

「おーい!そーらー!」

 そう言って飛びついてくる男の子を見て、少し安心する。転びそうだけど…。

「おい、小日向!風野に飛びつくな!ほら、離れろ!…大丈夫か?」

「う、うん、ありがと、柊君。涼君も。」

「おう!」

 転びそうになった私を涼君が支えてくれたおかげで私たちは倒れずに済んだ。

「ったく、柊、桃に首輪でもつけとけよ。俺たちがいない時に天に飛びついたらさすがに危ないだろ。」

「ああ、考えておく。」

「いや考えないでよ!2人ともひどい!」

「お、お待たせ~!」

 3人がそんな話していると、最後の仲間が到着した。

「あ、おはよ、夕君。」

「おはよ、天ちゃん。」

「遅いぞ、夕!」

 涼君がそう言うと、夕君が困った顔した。

「いや、親がさいろいろ渡してきて、荷造り1からやり直したんだよ。」

「そっか、大変だったな。」

「あはは…。」

 夕君のお家過保護だし、家出るの大変だっただろうな。

「おい、そろそろ行くぞ。考えてみたら引越し業者が後少しで来る時間だ。」

「ちょ!それ先に行ってよ、柊!」

「すまん。」

「ああ、仕方ねえな。ほら、天は予定通り俺の車のってけ、ついでに夕も。」

 そう言う涼君の手には車のキーが握られてた。

「え、僕までいいの!?」

「お前体力そんなないじゃん。荷物も多いし、優先順位はあってるはずだぜ。柊と桃は走って行けよ、荷物は持ってくから!」

「分かった。」

「よーし、柊、競争だ~」

「うむ、受けて立つ。」

 そう言って2人は走って行ってしまった。

「あいつら…。まあ、いいか。ほら、2人とも、早く乗れよ。」

「うん!」

「ありがと、涼君。」

 そう言って私たちも涼君の車に乗った。

「しっかし、楽しみだよな、俺たちのこれからの生活。」

 車の中でいきなり涼君がそう言った。

「そうだね、僕もすごく楽しみ。天ちゃんは?」

「私も楽しみ。でも、そっちよりもバンドの活動のほうが楽しみかも。」

 そう、私たちはバンド活動のために共同生活をする。まだまだアマチュアバンドだけど、いろんな人に聞いてもらえると嬉しいなって思ってる。

「ああ、確かに、楽しみだけど少し不安かな?うまくいくかな?」

「おいおい、いまさらそんなこと言うなよ。うまくいくための5人だろ?」

「まあ、そうだけどね。」

「そうそう。それに俺たちにはたった一人の歌姫がいるだろ?」

「あ、そうだったね!よろしくね、天ちゃん!」

 そう、私がなぜかメインボーカルになってるんだよね。おかしい気がする。

「そんな事話してる間に着いたな。あの二人はまだ着いてないし、先に入ろうぜ!」

 涼君はそう言うと私に鍵を渡してきた。

「え?わ、私が開けるの?」

「他に誰がいるんだ?」

 そう言ってさらに押し付けてくる。

「天ちゃん、早く!」

「…うん!」

 そうして私たちは家に入った。


 部屋の片づけや荷物の整理をしていると、高校時代に皆と作ったアルバムが目に入って開いてしまった。そこには初めて会った日の私たちが写ってた。それで思い出したのは出会った日の記憶。つらい思いをしたけど、大切な思い出を…。

 

 あの日、私は人生最大の窮地に立たされてた。ただ電車に乗ってただけなのに痴漢にあってしまったからだ。

 うう、気持ち悪い…。なんでこんなことに…。

「おっさん、何してんの?」

 そんなことを考えてると、頭の上からそんな言葉が聞こえた。すると、痴漢の手は離れ、後ろに立つ人が入れ替わるのが分かった。

 助かった…。そんなことを考えてると、また声がした。

「大丈夫?ごめんね、もっと早く気付いてあげればよかったね。」

「あ、だ、大丈夫です。ありがとうございました。」

「いやいや、当然のことをしただけだよ。」 

「おーい、涼、痴漢おっさんってこいつ~?」

 そんな話をしてるうちに別の声が響いた。

「桃、そいつだ。降りるところまで腕掴んどけよ。」

「了解!」

 そう言って、もう一人の声の主が顔を出した。

「あ、どうも、その制服、清祥女学校の生徒かな?」

「は、はい、そうです。」

「知ってんのか?」

「知ってるも何も、俺たちの高校のすぐ近所にあるじゃん!」

「ああ、そう言えばあったな、女子高。」

「おいおい…。」

 そう言えば、近くに男子校があった気がする。私もちゃんと覚えてないけど。

「ってことは同じ駅で降りるよね。どうする、俺たちと一緒に警察に行く?」

「あ、はい。行きます。」

「じゃあ、行こうか。」

『次は〇駅~〇駅~』

 そんな話をしているうちに私たちが降りる駅に着いた。


 痴漢のおじさんを警察の人に渡して私たちは学校に向かった。

「へー、俺たちって同じ学年なんだ。」

「毎日同じ電車に乗ってたのに気付かなかった。」

 学校までの道中、お互い自己紹介をして同じ高校3年生だということを知って盛り上がった。

「私もびっくりしました!」

「あ、敬語やめようよ!同い年だし、もう知り合った仲だし!」

「え、で、でも…。」

 初対面の、しかも助けてくれた男の子たちにそう言われてびっくりした。それに、少し気が引ける。

「いいじゃん、もし気が引けるなら放課後付き合ってくれよ。」

「え?放課後?」

 びっくりして聞き返すと隣の男の子もびっくりしていた。

「え?涼、まさかこの子を?」

「ダメか?あいつらも喜ぶと思うけど。」

「…そっか。まあ、涼がそう言うならいいか。」

 そう言って二人で納得しちゃうから置いてけぼりにされた。そう思ってると涼君が気付いてくれた。

「あ、ごめんな。えっと、とりあえず放課後、大丈夫そうか?」

「う、うん、予定もないし、大丈夫だと思うけど…。」

「ほんと!?いいの?こんな得体も知れない人の頼み聞いてもらって?」

 そう言ったのは桃君のほうだった。

「うん。断る理由も特にないし。」

 私が笑って答えると、桃君は「う~ん」と首をひねった。な、何か問題でもあるのかな?

「あ、ならこうするか!放課後、俺たちが天を迎えに行く!それならまだいいだろ?」

「ああ、それならいいね。」

 二人が納得してる中、私はちょっとヒヤッとしてた。だってうちの学校…。

「あ、あの、うちの学校、校門から半径300メートルくらい、男子禁制なんだけど…。」

「はあ!?」

 これは清祥女学校現生徒会長が作ったルール。理由は単純で建前は『女学校だから。』でも、本音は『男子を見たくないから。』生徒会長は男子が大嫌いらしくて男子を視界に入れたくないとよく言っているらしい。

 そんな学校の校門にいたら、確実にこの二人が危険な気がする…。

「マジか~…。じゃあ、やっぱりこっち来てもらうしかないな…。」

 そう言って、涼君は空を仰いだ。

「な、なんか、ごめんね。せっかく迎えに来てくれるって言ってくれたのに…。」

「いやいや、天が謝る事じゃないから。」

「そうそう!気にしないでね!じゃあ、放課後よろしく!!」

 そんなことを話してるうちに、二人の通ってる学校に着いた。

「うん、じゃあ、このあたりにいるようにするね。」

「よろしく!!」

「じゃあ、放課後な!!」

 そう言って二人は学校の中に入っていった。

 学校に着いた途端、友達から涼君たちのことを聞かれてすごく困った…。


 そして放課後、二人を待っていると、少ししてから出てきた。

「ごめん!今日日直だったんだよ!!」

桃君は開口一番、そう言って謝ってくれた。涼君も隣で手を合わせて謝ってくれた。いや、私が気になるのはそっちじゃなくて…。

「あの、後ろの人たちは誰?」

 二人の後ろには、もう二人、知らない人がいてすごくびっくりした。しかも、その人たちまで謝ってるんだもん!なに?実は朝いたけど、私が認識してなかったとか!?

 そんな風に私が戸惑ってると、それを察ししてくれたのか涼君が説明してくれた。

「ああ、こいつら今日呼び出した意味の一部。まあ、俺たちの『仲間』だから、怖がらなくてもいいと思う。」

「そ、そっか…。」

「まあ、話は歩きながらでいいんじゃないか?先を急がないと、時間が無くなる。」

 そう言ったのは後ろにいた黒髪の男の子。もう一人は涼君の後ろに隠れてた。

「そうだな。じゃあ、行くか。」

 そうして私たちは歩き始めた。最初は彼らの歩くペースについていくのがやっとだったけど、涼君がそれに気づいてペースを下げてくれた。きっと、気配り上手なんだとこの時から思ってた。

 歩きながら自己紹介が始まって、もう二人の名前が分かったところで(黒髪のほうが『柊君』隠れてたほうが夕君)目的地に着いたのか皆が足を止めた。

「ここ?」

「そうそう、入り口こっちな。」

 そうやって入ったのは小さなライブハウス。

 その中に、ドラムセット、ギター、ベース、キーボード、そしてマイクの乗ってる小さなステージがあった。そこに上りながら涼君が説明をしてくれた。

「俺たち、ここでアマチュアバンド『パザジール』として活動してるんだ。」

「アマチュアバンド!?」

 ここで私は初めてこの男の子たち『パザジール』を知った。いや、出会った。

「おお、坊主ども!今日も来たか!」

 そう言って入って来たのは体格のいいおじさん。

「師匠!お疲れ様です!!」

 そう言って4人はその人に向かって頭を下げた。

「おうおうお、元気で結構!ところで、そこのかわいいお嬢さんはどなただい?」

 そう言われてビクッとする。だって、サングラス掛けて頭丸坊主のおじさんに見られたんだよ!!しかも、かなり背も高いから見られるって言うか見下ろされるんだよ!!そりゃビクッてするよ!!

「そいつが今日連れて行くって言ってた女の子です。師匠、怖がってるみたいなのであんま見下ろさないほうがいいんじゃ…。」

「そ、そうか。うむ、何で女子に嫌われるのか…。」

 そう言いながら師匠さんは私から目を話してくれた。た、助かった…。 

「で?なんでこの子を連れて来たんだ?まさか、バンドに入れようってんじゃねーだろうな?」

 師匠さんの言葉にハッとする。そうだよ、私まだ来た理由を教えてもらってない。周りを見ると、涼君と桃君以外の皆、答えを待っているようだった。

「まあ、そのまさかですよ。」

 そう言うと、涼君はステージから飛び降りて、私の目の前に来た。

「なあ、天。この中でこれなら歌えるって歌あるか?」

「へ?」

 そう言って渡されたのは曲リスト。きっと、彼らが今演奏できる曲をまとめたもの。それを眺めてると柊君が涼君の隣に並んで言った。

「おい、朝日奈、本気か?ここで女子を入れるメリットはなんだ?」

「ん~、まだ言えねーけど、歌ったらすぐわかる。あれ、俺たちの練習曲だから。」

 二人がそんな話をしているうちに、歌える歌が見つかった。私の大好きな歌。

「あ、あの、これ…。」

「ん、それな。じゃあ、ちょっと待っててくれ。」

「うん。」

 そう言って皆ステージの上に上った。皆が準備してる間、師匠さんが座るように促してくれた。

「あ、ありがとうございます。」

「いやいや。…お嬢さん、声がどうとか言われたことねーか?」

「え?声?」

 確かに、言われたことはある。むしろ、いやなくらい…。

「…昔から、『変な声』って言われてました…。」

 そう、ずっと昔から。きっと、ここにいるみんなも、同じこと…。

「そりゃあ、妬みだな。」

「え?」

師匠さんから言われた言葉に驚いてフリーズしてしまった。

「あ、あの、それってどういう…。」

「そらー!準備できたぞ、こっち来いよ!」

どういう意味か聞こうとした時、涼君からそう呼ばれた。

「あ、う、うん!」

 すぐにステージに行こうと思って立ち上がった時、師匠さんは小さな声で「今にわかるさ」と言ってくれた。

「曲の入りは分かるな。」

「う、うん。」

 ステージの上、マイクの前に立たされて、いきなりそう言われた。

「まあ、普通に歌ってくれればいい。おれ、適当にハモるから。」

「わ、分かった…。」

 そして始まった演奏。個性豊かで、特に夕君なんて他の3人にかき消されちゃいそうなのに、キーボードの音はちゃんと鳴っている。ドラムとベースもしっかり支えてくれて歌いやすそうだし、隣で涼君が弾いているギターも安定してる。そんな中で私もちゃんと声が出た。

 マイクの前に立たされた時はすごく不安だったのに、歌い始めたら楽しかった。こんな感覚がずっと続けばいいと思った。

 曲が終わってからしばらく余韻に浸っていると、師匠さんが拍手してくれた。

「ブラボー!最高のステージじゃねーか!!どうだったよ、坊主ども!」

 その言葉を合図に、桃君が興奮気味に話し始めた。

「やばい!!天が入るだけでこんなに違うんだ!!今までで一番楽しかった!!」

「ああ、俺も同感だ。風野が入っただけでバランスが取れていた。正直、前に戻るのは惜しいな。」

 冷静に柊君もそう言った。それに続いたのは夕君だった。

「分かる!!僕、キーボードやりながらこのままもう一曲くらいやりたいって思ったもん!!」

「お、夕も俺と同じこと思ってたんだな!俺も、この編成で何曲もやりたいって思った!」

 夕君に同調したのは涼君だった。そんな風にはしゃいでる皆を私は見ていた。

「で、お嬢さんはどうだったんだ?」

 その言葉に皆ハッとして、まるで私の感想を待っているかのように私を見た。だから、私も率直な思いを口に出した。

「すごく、楽しくて、このまま、ずっと続けたいと思いました。」

「ほんと!?」

 真っ先にそう言ったのは涼君だった。目をキラキラさせながら聞いてくるから、私はつい黙って頷いた。歌ってるとき、すごく楽しくてもっともっと続けたいと思った。

「やった、柊、やったよ!俺たちの演奏で満足してくれる人がいたんだ!やったよ!」

 そう言って桃君は柊君に抱き付いて飛び回り始めた。

「あーあ、桃いつものテンションに戻っちまったな。あと、少し我慢してくれればよかったのに…。」

「まあ、こっちのほうが桃君らしくていいじゃん。」

 涼君と夕君がその光景を微笑ましく見ながらそう言った。さっきまでと桃君は全然違うけど、きっとこっちがほんとの桃君なんだと思った。

「でも、そっか…。歌ってたいって思ってもらえるってこんなうれしいもんなんだな。」

 涼君も嬉しそうに言った。そんな姿を見て隣の夕君や、はしゃいでいた桃君たちはなんだか満足そうだった。

「おいおい、坊主ども。満足すんのはまだ早いんじゃねーか?」

 しばらくの沈黙の後に、師匠さんがそう言った。

「まさか、一回一緒に歌うためだけにお嬢さんを連れてきたわけじゃねーだろ?」

「あ、そうじゃん!やっべ、嬉しくてつい忘れてた!」

 師匠さんの言葉に涼君がハッとして私を見る。ほかの3人も同じように私に向き直った。

「天、お前さえよければ、この先も俺たちと一緒に歌ってほしいんだ。俺たち、パザジールと…!」

「え!?みんなと?」

 意外な言葉にびっくりする。私が、皆と一緒に歌っていいのだろうか…。

「私なんかでいいの?」

 私がそう言うと、皆が目を見開いた。変なこと、言ったかな?

「なんで、ダメだと思う?」

 静かにそう聞いてくれたのは柊君だった。

「…昔から、声が変って言われ続けて、皆のきれいな声の邪魔になるんじゃないかな?」

「変な声…?」

 私の言葉に、夕君が首を傾げた。

「どこが!?」

 隣で桃君にそう言われて、答えに困った。明確に『ここが変』って言われたことないから。

「周りの人から、ただ『変な声、気持ち悪い』って言われてただけだから…。」

「はあ?なんだそりゃ?」

 そう言ったのは涼君だった。

「はっきり『ここが変』って言われたことないんだろ?」

 その言葉に、私は黙って頷いた。

「ならそんなこと言われたって気にすんなよ。少なくとも俺はきれいだと思ったぞ。な、皆。」

 そう聞かれて皆頷いた。『きれいな声』なんて初めて言われたかもしれない。そう思うと、嬉しいけどなんだか恥ずかしいな。

「…ありがとう。」

 私がそう言うと、皆優しく笑った。

「それで、どうする?…一緒にやってくれるか?」

 涼君に聞かれて私は一瞬戸惑った。けど、初めて私の声をほめてくれた、認めてくれた。そんな人たちともっと一緒にいたい。そう思った。

「一緒に、やらせてほしい。」

 私の一言に皆の顔がぱっと明るくなった。

「やったー!!これで天も俺たちの仲間だー!」

 桃君の叫びに皆頷き合う。私も嬉しくて、皆とずっと笑ってた。


 あれから、1年。まさか皆と一緒に暮らすことになるなんて、あの時は思いもしなかったな。

 アルバムを眺めそんなことを思い笑ってると、開きっぱなしの扉が叩かれた。

「天、片づけは終わったのか?」

「あ、涼君、見てみて、懐かしいものが出てきたの!」

「ん?なんだ?」

 そう言って涼君は私の隣に座った。

「へぇー、アルバムか。あ、これ俺たちが初めて会った日に桃が撮った写真だな。うわ、懐かしい!」

 そう言って、少しはしゃいでたけどすぐにいつもの涼君に戻ってしまう。

「じゃなくて片づけ!終わったのかよ?」

「あ、うん。大体終わったよ。」

「お、そっか。なら良かった。」

 そう言って涼君はまたアルバムを見始めた。

「しかし、あの時はびっくりしたな。まさか隣の女の子が痴漢されてるんだもんな。さすがにビビった。おっさん何してんだよってあきれたし。」

「あの時ね~。私なんかこわくて震えてたよ~。」

「そうだったんだな。まあ、あんなことそうそうあるわけじゃないもんな。…うわ!」

 そんな感じで昔話をしてると桃君が勢いよく涼君に突進してきた。

「二人でなに話してるの!?ずるい!俺も仲間に入る!!」

「俺達も入れてくれないか?」

 よく見るといつの間にか柊君と夕君も部屋の外にいた。

「お前らいつから…?」

「ついさっきだよ。ねえ、どうせならリビングで見ない?」

「そうだね!!あ、私お茶入れるね。」

 そう言って皆と下の階に行く。

 そんな感じで私たちの生活は始まっていく。あたたかな、平和な、楽しい日々が幕を開けたんだ。

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