第4話
――雨?
それは雨、それも豪雨の音に聞こえた。
そして次に聞こえてきたのは、とてつもない轟音だった。
――なんだあ?
電話はそこで切れた。
梶谷が受話器を置くと、梶谷の全身を何かが叩いた。
雨だ。
普通の雨ではなく、とてつもない豪雨だ。
――えっ?
気がつけば、細い山道にいた。
ついさっきまで諏訪子の実家にいたはずなのに。
道のすぐ先に山があり、そこには小さく古い家屋が寄り添うように建っていた。
家屋の数は十軒ほどだろうか。
――いったい何がどうなっているんだ?
その時、梶谷の耳に地響きのような轟音が届いた。
それは先ほど電話で聞いたものと同じものだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます