第2話 遺跡のはなし
昔の人々が生活した痕跡などが残された場所のことを、一般的には「遺跡」といいます。ちょっと小難しく法律上(文化財保護法)の表現でいうと、日本国内では土の中に埋まっている文化財(埋蔵文化財)が存在していることが知られる範囲を、「周知の埋蔵文化財包蔵地」といいます。
日本全国に、この埋蔵文化財包蔵地が何箇所あるか想像つきますか?実は私もお仕事として遺跡の発掘調査に携わるまで、知らなかったのですが、なんと全国に約46万箇所もあるのです。各都道府県3,500箇所以上遺跡があるなんて。
実は身の回りにも、教科書で学んだ歴史の一片が転がっているって思うと、なんだか憂鬱な学校のお勉強も身近に感じられませんか?
私はこれまで、日本国内とイスラエル、パレスチナ、トルコの3地域で発掘調査をしてきました。そこで感じたのは、それぞれの地域によって遺跡の守り方、捉え方が異なっているということ。
世界的にみても、日本の遺跡をとりまく状況はとても珍しい状況にあります。
この話はまた何処かで詳しく書きたいと思います。
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