終幕






「なんだ...これは」


ルドルフは驚愕し、辺り一面を見渡した。そこには、壊れた物全てを包み込むように、光の玉が舞い降りていた。

その光に包まれた物は、たちまち元通りの姿に戻っていく。爆発によって壊された物。そして、それは人さえも例外では無かった。


「こ、これは...」


「あ、アルバ!」


すかさずアルバの元へと走る。さっきまで生気を失っていたアルバが、目を覚ましたのだ。魔王という者が、嬉しさで言葉を失う瞬間だった。

アルバの生還を喜んでいると、後ろからゴソゴソと音が聞こえて、振り返る。

あぁ、そうだよな。アルバだって無事だったのだから、当たり前だよな...


「綾汰...」











「ただいま、ルドルフ」

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