第13話 しあわせのかけら

「さや〜今帰ったぞ〜」

「あきら?」


さやが2階から降りてきて、俺は抱きしめる。


「どうしたんださや、痛いぞ」

「お父さんとお母さんがね、意識を取り戻したの!」

「これも全部あきらのおかげだね♪」

「そうだな…」


さやはまだ知らない。俺が桜の木の魔法を使ってみんなを蘇らせたことを…。


本当にありがとね♪


「ちゅっ」


さやは俺にキスをする。


これで俺のデスゲームの異世界の話は終わりだ。すべての人類の命をかけたデスゲームだったが、無事にクリアして、この世界に帰還した。


さやは知らない。俺の命が後1年で終わることを…。


でも、今は楽しむことにしよう。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆



僕だけじゃさびしい だから君と手をつないで あるいたっけ

迷いながらも 伝えたかったんだ 残された時間は

終わりがやってくることを 僕は震え出す

眠る日まで 君を守るから


☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「あきら〜ご飯よ〜」


「ああ、今行くよ!」



fin




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