少女漫画のような

おとうふ

宝石を見つけた

少女漫画のような恋に憧れていた。


好きな人が出来て

両想いになれて

色んな壁を乗り越えながら

二人はお互いに惹かれ合っていく


そんなことを思っていた学生時代


あなたに出会って

叶わぬ恋もあると知った



学校を卒業してなんとなくで入社した会社も

体力仕事に耐え切れず三か月で退社し、

高校時代にアルバイトをしていたファーストフード店に仕事が見つかるまでという名目で戻った。


そんな時、高校からの男友達(T)の職場の人たちと一緒に花火をすることになった。


人見知りの私はあまり乗り気ではなかったがTの上司が私の知り合いということもあり、参加することにした。


そこで私は初めてあなたに出会いました。

第一印象は髪の長い大人な人

年齢は一つ上

暗かったためあまり顔を見ることなく会話をしていた。

話していくうちにとても変わった人だなと思った。

好きなものは梅干しとチーズとレモン 嫌いなものは牛乳

コミュ障 人見知り 動物好き(猫アレルギー)

この日の会話で知ったあなたの事

私の周りにいないタイプの人だなと思いながら花火はお開きになった。


その次に会ったのは

Tの職場の人たちとゲームをするために夜町を回ることになった時。

その時は花火の時よりも人数は少なく、五人と私の飼っている犬2匹を連れて行った。

ゲームの会話以外はほとんどなく、二時間近く歩いてそれぞれ自宅の方向に歩いて行った。

この時も花火の時同様暗闇であまり顔を認識できていなかった。


あなたの姿をきちんと見たのは

三回目にあなたの職場で会ったとき。

面白半分で友達とTの接客姿を見に行こうとなり、Tが働いているカフェに行き、

ケーキを食べてしばらく話をしてからレジに行ったとき

聞き覚えのある声に反応した。

顔を上げると髪の長いあなたが立っていた。

明るい場所でまともに顔を見たのが初めてで、

一瞬誰だか認識できていなかった。

が、それはあなたも同じだったようで、Tが教えてくれてちゃんと目を見て会話することができた。

あなたはとても楽しそうに

「はじめてちゃんと顔を見ることができたね」と

話しかけてくれました。

その時、この人ともっと仲良くなりたいと思ってしまいました。


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