心の声

第1話無

綺麗な夕日。青く透き通った川。橋の上から見える景色は、最高だった。


絶好の自殺日和だ。

こんなことになるなら、もっとかわいく髪の毛をセットしておけばよかったな。服だって、制服だし。本屋さんで立ち読みした雑誌の表紙の女の子みたいに、ワンピースでも着ればよかった。

でもダメ。今踏みとどまったら、もう二度と勇気が出せないと思う。


お父さん、お母さん、お兄ちゃん、ごめんね。今までありがとう。


私は、思い切って橋の手すりの上に立ち、思いっきり地面をけった。

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