我、ニートなり。


我、ニートなり。


働く事から逃れ、

悠久の時を手に入れし者なり。


専業主婦では、ない。



我、ニートなり。


夜の静寂により支配され、

一人常闇の中で時を過ごす。


つまり、

昼間はずっと寝ている。



我、ニートなり。


今日も我が身を

柔らかな繭のような物で包み込み

静かに時が過ぎ行くのを待つ。


布団が好きすぎるのも、困る。



我、ニートなり。


世の中のたえまなく巡り行く

情勢や出来事は

常に小さき箱の中より知る。


とりあえず、暇さえあればSNS。



我、ニートなり。


今日も呪われしこの身のせいで

夜の眠りにつくことさえも許されず、


ただひたすらに

隣で眠る若者が

時折無意識に発する言葉に

返事をしながら暇を潰す。



昼間寝すぎると、こうなる。



我、ニートなり。


今日もまた、働かない。



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