問題編 後編

   シーン:ジョーン②


「じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ」

「何やら、おかしな水音が聞こえて、目が覚めた。同時に、股間に温かい違和感を覚える」


【Hシーン④ 寝起きにセックス】


〈ウィルマの立ち絵。青系統である半袖半ズボンのパジャマに身を包んでいる。貧乳。右手の中指に、赤い指輪をつけている〉

ウィルマ「ふあーあ……あれ、どうしたの、お母さん、お兄ちゃん」

〈ジョーンの立ち絵。薄紫の髪を胸までのツインドリルにしている。タンクトップに、ミニスカートを着ており、胸はかなり大きい。両手は後ろに回している〉

ジョーン「うふふ、なんでもあらへんで」

エリック「そ、そうっす、なんでもないっすよ」

ウィルマ「むー……怪しいなあー……」

ジョーン「そんなことより、朝ご飯、食べに行こ? 今日は、ウィルマちゃんの好きな、スクランブルエッグらしいで」

ウィルマ「ホント? やったあ!」

「そう言って、ウィルマは部屋を出た。その後に、うふふ、と笑いながら、ジョーンが続いた。彼女の姿が、部屋の大きな姿見に移る」

「彼女は右手に、指輪をはめていた。傷一つない、綺麗なものだった」


   シーン:ウィルマ②


「夜、パジャマに着替え、寝ようとしたところで、扉が開かれた」

〈ウィルマの立ち絵。青系統である半袖半ズボンのパジャマに身を包んでいる。貧乳。両手は腰の後ろに回している〉

ウィミレア「お兄ちゃーん……」

エリック「どうしたっすか、ウィルマちゃん?」

ウィルマ「……怖い夢見ちゃったの……あのね、一緒に寝てもいい?」

エリック「いいっすよー」

ウィルマ「やったあ!」

エリック「じゃあ、先に寝といてくれっす」

ウィルマ「うん!」

「そう言って、ウィルマはベッドに入った。俺は消灯してから、ベッドの中に体を収めた。ウィルマと二人、向かい合って寝る」


【Hシーン⑤ 寝ぼけたウィルマがHなことを……】


ウィルマ「……お兄ちゃん……大好き……すー……すー……」

「どうやら、ウィルマは完全に寝てしまったようだ。……それにしても、こうしていると、ユリシーズの家でお泊り会をした時、一緒に寝たことを思い出す。あの時も、当然セックスではないが、お互い眠くなるまで簡単なゲームをしたものだ」

「探偵の報告書によると、淫魔の成長速度や年齢は、人間のそれとまったく変わらないらしい。こんな幼い見た目で、実は百歳越え、などという心配も要らないそうだ」

「やがて俺にも、睡魔が襲ってきた。俺はそれに抗うことなく、目を閉じた」


   シーン:アイリーン②


「朝食を食べた後、部屋で、今日は何を調べようか、と考えていると、扉がノックされた」

エリック「はーい。どーぞっすー」

〈アイリーンの立ち絵。白いフリルのカチューシャをつけており、銀髪はショートで、猫耳が生えている。メイド服を着ており、胸は大き目。右手の上に左手を重ねている〉

アイリーン「失礼いたしますの。エリック様。もしよろしければ、マッサージなど、いかがですか?」

エリック「マッサージ……っすか?」

アイリーン「はい。失礼ですが、昨日、お背中をお流ししたところ、かなり筋肉が強張っているようでしたので……私のマッサージは、ジョーン様にも好評なんですの。いかがでしょう?」

エリック「そうっすねえ……」

「言われてみれば、この館に来てから今まで、何度もセックスしていて、体のあちこちが疲れている」

エリック「お願いするっす」

アイリーン「かしこまりましたわ。では、ベッドの上に、俯せに寝転んでくださいませ」


【Hシーン⑥ Hなマッサージ】


「俺はぐるんぐるんと肩を回した」

エリック「いやー、ありがたいっす! かなり、体、軽くなったっすよー」

アイリーン「それはよかったですわ。では、私はこれで……」

「アイリーンがそう言ってお辞儀をした時、彼女の右手の中指から、指輪が落ちた。それはころころと、こちらに転がってきた」

「俺はその指輪に、絶対に指を通さないよう気を付けながら、それを拾った。淫魔が成年式・少年式で貰う指輪には、強力な呪法がかけられていて、所有者以外が指を通すと、びりびり、と電流のような痛みが走るようになっている。そう、探偵の報告書に書かれてあった。また、成年式の指輪を貰ったら、少年式の指輪は、同じような呪法によって、もう嵌められなくなるそうだ」

エリック「これ、落としたっすよ」

アイリーン「ありがとうございますの」

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