絶交
入学式も終わり、いつの間にか4月の中旬頃になっていた。最初は履修登録をするために
試しで講義を受けていた。そして寮友と情報交換して共有していた。
しかし、その頃の俺はメンドくさい講義はサボって遊んでいた。
この《サボって遊んでいた》 ということが
後に大学生活へ影響を及ぼすとは
思いもしなかった。
4月の下旬、俺は寮友とプロ野球の試合を
観に行った。もともと野球に関心はなかったのだが、仲良くなる機会だと思い出かけた。
高校時代はあまりこういう機会がなかったので誘われたのは嬉しかった。また、色々な話をすることで盛り上がって会話が弾んだ。
そして、試合も終わった。俺たちはついでに
場内のアトラクションに乗った。そこで、思う充分に満喫し記念写真を何枚も撮った。
今まで史上最高のおもいで ができて、もっと仲良くしたいと思った。 あの時までは…
そう、夕食時だった。俺たちの会話によって夕食は回転寿司に決まった。俺はその回転寿司に初めて行くのですごく気になっていた。
店内に入ってイスで待っている時だった。
寮友から『明日カラオケ行かない?』 と
誘われた。その誘いに俺は、『教職関係の説明会に出た後でも良い?』 といった。
すると1人の寮友が 『経済学部で教職?
普通さ、教職取るなら教育学部っしょ』
といった。
それに対して俺は『経済学部だったら地歴公民の免許が取れるから教職受けるんだー』
といった。
ここで話が終わればいいのだが、寮友からのツッコミが何度もきた。
いや、ツッコミだけだったらマシだったのかもしれない。
なぜかわからないが両親の文句をいってきたのだ。そして俺は寮友の1人に『は?俺のことを言うのは構わないけどさ、親の悪口いうのやめてくんないかな? だから今の文句撤回しろ!』と言い寄った。
すると、『なんでオレが謝んねーといけねーんだよ!』と寮友がいった。
それで言い争いになり俺が一方的に暴言を
吐いて最終的には店を抜け出してきた。
そして、さっさと駅に向かい寮に帰った。
それからというもの、寮には友達が
いなくなった。
こっちが謝る理由なんてなかったからだ。
そして、これが原因で大学生活が
怖くなっていった。
崩壊へのカウントダウン 夏乃ユウ @natsuno
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