第4話
部屋の外へ飛び出していったぽむを追いかけ慌てて部屋から飛び出し、階段の前でスピードを落とそうとした時。勢いそのまま間に合わずそのまま頭から階段へ突っ込んでしまった。
「あ…私、死ぬんだ。」
その瞬間全ての終わりを覚悟した。それと同時に、今までの事が走馬灯のように駆け巡り、時間と時間の間をすり抜けていった。一馬に酷い言われ方をした事、父に軽蔑の目で見られた事、母に心配をかけていること。お菓子屋さんになりたかった事を思い出し、ふと本当の自分が置かれた状況に返りました。咄嗟の判断で全身に力を入れ今から来るであろう衝撃を待ち構えた。
「…っ。・・・。?あれ?痛くない?」
死んでしまったのかと恐る恐る目を開ける。すると驚く事に目の前には赤い絨毯が広がる大きな部屋、隅にはグランドピアノ、真ん中にはガラスのテーブルとガラスのソファー、テーブルの上にはたくさんのお菓子と、瓶に入ったピンクの液体、壁にはうさぎや猫が手を繋いで踊っているヘンテコな絵が飾ってある。
「ここは…どこ?…!!ぽむは!?」
?「…まどか。ここだよ!」
「誰!?」
声のする方を振り向くと、そこには可愛らしい赤のベストに、綺麗な金の懐中時計を首からぶら下げ、得意げにこちらを見つめるぽむの姿があった。
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