第244話「究極のトイレ」



「――というわけで、三年の要求に先生からの追求と新聞部のスクープという三つの問題が出来ちゃった……てへ♪」

「安藤くん……トイレの改装工事の時に石田くんとなにか裏でコソコソしていると思ったらそんなことしていたのね……」

「もう! 石田くんまで、何でそんなことに協力しいるのかな!? 石田くんはおバカさんなのかな? かな?」

「むぅ……め、面目ない藤林……」

「キャハハ~! まぁ、アタシは会計の帳簿を管理している関係上知ってましたけど、やっぱりバレましたねぇ~キャピ!


「「すみません……」」


(おい、安藤! どうするんだこの状況! なんとかすると言ったのは君だろう!)


(石田、落ち着け……まだ交渉は始まったばかりだろ?)


「それで、朝倉さん達の意見を借りたいんだけどどうしたらいいと思う?」

「うーん……いくら安藤くんのお願いと言われても、流石にこれは難しいわね。エアコンの工事は冬休みの予定で組んでいるから前倒しなんて出来ないし、先生の追及は素直に謝って許してもらうしかないんじゃないかしら?」

「キャハハ~♪ 新聞部に関しても特にできること

ありませんもんねぇ~? センパイ達が大人しく記事のさらし者になるしかないですねぇ~キャピ!

「えっと、えっと……石田くん達の自業自得じゃないの……かな? それか、三年生の先輩達は『卒業』をチラつかせて黙らせて……ゲス谷くんは経済部費制裁を与えて、その分の浮いた予算を先生達に納めて許してもらうとか……かな?」


「「「…………」」」


(((考えることが何気にエグイ……)))


「なるほど……」


(その手があったか!)


「安藤くん! 何が『なるほど』なの!? 藤林さんの案を実行したら絶対にダメだからね? それこそ、生徒会長の権力乱用でリコールされかねないわよ!?」

「朝倉さん、大丈夫だよ。半分冗談だから」

「そ、そう。なら、良かったわ……」

「いやいや、センパイ……それ、半分は本気ってことですよねぇ~?」

「まったく、安藤。君と言う奴は……藤林もあまり、ヘタな冗談はよしてくれ、安藤が本気にするからな」

「う、うん……そうだね。石田くん」


(えっと……私はわりと本気だったんだけどなぁ……て、てへ♪) ボイ~ン ← 藤林さんが頭をコツンとして胸が揺れた音


「でも、そうなると……もう、本格的に素直に謝るしかないんじゃないかしら?」

「そもそも、悪いのは勝手に生徒会室のトイレだけいい設備に変えた安藤くんと石田くんだもんね……」

「そうですねぇ~、もうこれはぁ……? センパイ達の土下座しかありませんねぇ~キャピ!

「むぅ……やはり、それしかないか……」

「でも、朝倉さん。それだと最悪、生徒会のトイレの設備を他のトイレと同じに戻せって言われかねないよ?」

「それも仕方ないんじゃないかしら……? それに、私達はと、トイレのなんて関係ないもの……ね、藤林さん?」

「ふぇ!? そ、そうだね……朝倉さん! それに、男子トイレの設備が戻った所で困るのは安藤くんと石田くんだけじゃないの……かな? かな?」

「キャハハ~♪ 朝倉センパイと藤林センパイの言うとおりですねぇ~キャピ! そ・れ・に・女の子はトイレなんか行きませんからねぇ~キャピ!


「因みに、生徒会室前のトイレがグレードアップしているのは女子トイレも同じなんだけど……」


「「「…………」」」


(((言われてみれば……ッ!?)))


「…………」


(改装の時に石田と話し合って両トイレだけ、ウォシュレットにくわえて『便座のフタ自動開閉』『温風乾燥』『乙姫』『リモコン付き』『温便座』『センサー式手洗い機(手をかざすだけで水が出るやつ)』『エアジェットタオル(手をかざすと風が吹いて手を乾かせるやつ)』『自動ソープ・センサー(手をかざすだけでハンドソープが出るやつ)』『アクアセラミック』『有機ガラス系新素材使用』『きれい除菌水使用』『プラズマイオンクラスター搭載』『室内暖房』『自動便器洗浄』など! 俺と石田が三日にわたりトイレについて語りつくした結果、生徒会室前の廊下にあるトイレは『究極のトイレ』ともいえるくらいの設備にグレードアップしたのだ。

 今はまだ先生達も『どうせ、温便座とかつけたくらいでしょ?』程度にしか思っていないだろうが、このトイレの改装にいくら使ったかバレると結構本格的にマズイんだよなぁ……)


「い、石田くん……それは、本当なの……かな? かな?」

「ああ! 藤林達にも良いトイレを使ってほしかったからな!」


(なんたって、トイレは大事だからな!)


「へ、へぇ……そうなんだって……朝倉さん?」

「そ、そうなの……でも、私達はトイレなんて行かないからねぇ~? う、ウフフ……」

「朝倉センパイ! そ、そうですよねぇ~?」


「「「あは、あはは……」」」


「朝倉さん……?」

「藤林……?」


「藤林さん! 三年生のクレームを鎮めるためにエアコンが設置されるまでの間『ひざ掛け』の使用許可を出せないか先生方と交渉できないかしら?」

「う、うん! やってみるね! 朝倉さん」

「朝倉センパイ! 先生達の交渉で、冬休みの工事に職員室のトイレのグレードアップを加えたらどうでしょうか! 予算なら、美術室とか専用教室のエアコンをケチればイケると思いまぁーす!」

「なるほど……それを『ひざ掛け』の交渉に加えてついでに生徒会室のトイレを黙認してもらうのね……藤林さん、お願いできるかしら?」

「う、うん! やってみるね! あ、あと! 新聞部にはこのまえ新しい予算案を提出してきたからそれを人質にとってスクープを取り消させれば良いんじゃないかな? かな?」

「藤林さん、それ……採用よ!」


「なぁ、安藤……彼女達はいきなりどうしたんだ?」

「さぁ……トイレでも我慢してるんじゃないの?」



(まぁ、これで生徒会のトイレは守られそうで何よりだ……)






【次回予告】


「皆、いつも応援してくれてありがとう! 委員長よ♪

 さーて、次回の『何故かの』は?」


次回「ツンデレ彼氏」 よろしくお願いします!


「じゃあ、いつもの『ペタリンじゃんけん』を始めるわよ! 出す手は決まった? もちろん、私はいつもどおり【ー】に決めてるわ。じゃあ、いくわよ?

 ペタペタ・ペタりん♪  じゃん・けん・ポン♪」 




































【チョキー】


「皆のコメント、評価、待ってるわ♪」

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