何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが？

第142話「二番目」

（安藤くん、今なんて……わわ、私が美少女！？）

（おや？　委員長の様子が何かおかしいぞ？　もしかしてさっき咄嗟に出た悪口が聞いたのか！　しかし、咄嗟に頭に浮かんだ言葉を言った所為でなんて言ったか少し曖昧だな……多分『腹黒隠れ巨乳地味子』的な事を言ったと思うが……？）

「あああ、安藤くんってば……なな、何を言っているのよ！　べ、別に私なんてクラスの中じゃ全然だし……」

（そんな……私が美少女なんて――）

「は？　何言ってんの……委員長がクラスの中で全然とか冗談でしょ。俺からしたら、委員長ってクラスで二番目くらい（の巨乳）だよね？」

「は？　って、うぇえええええええええええええええ！？　わわわ、私がクラスで二番目（の美少女）ですって！？　あああ、安藤くん！　それ本気で言ってるの！　貴方、目が腐ってるんじゃないの！」

「……？　いや、別に普通だと思うけど？　てか、俺だけじゃ無くてクラスの男子全員心の中ではそう思っていると思うぞ？」

「いやいやいや！　そんなのありえないわよ。だ、だって、二番目って……ち、因みにだけど！　安藤くん、クラスで一番（の美少女）は当然、彼女（朝倉さん）よね？」

「……？」

（クラスで一番？　……ああっ！）

「そうだな……委員長には悪いが、クラスで一番（の巨乳）は当然、彼女（桃井さん）だな！」

「そ、そうよね……」

（ふふ、流石は安藤くんね。私に『美少女』だなんて言っておいても、ちゃんと『一番』は自分の彼女と決めているんですもの……でも、そんな安藤くんだからこそ、彼の『二番目』というお墨付きも悪くはないかもね？）

「ふん！　あ、安藤くんにしては中々言うじゃない……？　てか、そんな事より！　まだまだ道場破りしなきゃいけない部活は沢山あるんだから、さっさと次の文化部にカチコミかけるわよ！」

「はいはい……」

（委員長の奴め、自分が不利になったと思ってうやむやにしたな？　フッ……俺ってば、また勝ってしまったか。やれやれ、敗北を知りたいぜ）

おまけｓｓ「続・道場破り」

「オセロ部に決闘を申し込むわ！　私達が勝ったら大人しくこの安藤くんを生徒会長に支持しなさい！」

「「決闘（デュエル！）」」

「リ･ぼっち・ユニバース！」

「何ィイイ！　俺の黒を全て白に書き換えただとぉ！」

「麻雀部に決闘を申し込むわ！　私達が勝ったら大人しくこの安藤くんを生徒会長に支持しなさい！」

「「決闘（デュエル！）」」

「最強雀士の局は全て必然！　牌さえも引く前に決まっている！　ぼっちドローッ！　

　来たぜ……ツモ！　リーチ、一発、メンゼンツモ、タンヤオ、ピンフ、ドラ、ドラァア！」

「こいつセコイ！　全部の局を安い役で上がりきりやがった！」

「囲碁部に決闘を申し込むわ！　私達が勝ったら大人しくこの安藤くんを生徒会長に支持しなさい！」

「「決闘（デュエル！）」」

「お楽しみはこれで終わりだ！　食らえ、ぼっちの一手！」

「なぁあああああああああ！　そ、そんな手が――くっ、ありません……」

「チェス部に決闘を申し込むわ！　私達が勝ったら大人しくこの安藤くんを生徒会長に支持しなさい！」

「「決闘（デュエル！）」」

「やべぇ、負けちまった！　委員長、ズラかるぞ！」

「安藤くん、了解よ！」

「待てコラァアアアアアアアアアア！」

「競技かるた部に決闘を申し込むわ！　私達が勝ったら大人しくこの安藤くんを生徒会長に支持しなさい！」

「「決闘（デュエル！）」」

「（ぐ）グンマの～」

「もらった！　ぼっちハンドォオオオ！」

「部長の私がこんな良く分からない連中に負けたぁあああ！」

「ふぅ、全文化部のうち、戦績が１２勝２敗１引き分け……意外と良い戦績ね。安藤くんにしては良くやったね」

「いやぁー『チェス部』『カタン部』『スーパーヨーヨー部』は強敵だったな！」

「まさか、ウチの学校に世界チャンピオンがいるとは計算外だったわね……でも、安藤くんも凄かったじゃない？　安藤くんって意外と無駄な才能あるわよね」

「無駄って……」

「将棋以外にもチェスやオセロに囲碁までできるなんて思わなかったもの」

「やり方は全部ラノベで教わった！」

「だと思ったわ。でも、ルールを知っているのと実践で強いのは別物じゃないの？」

「いやほら……俺って『ぼっち』じゃん？　だから、大抵の一人で遊べるボードゲーム系はやりこんでてさ……」

「あぁ……なるほど――って、ん？　『一人で遊べる』……？」

（ボードゲームで一人プレイって……）

【次回予告】

「皆、いつも応援してくれてありがとう！　委員長よ。

　さーて、次回の『何故かの』は？」

皆は忘れていないだろうか……この物語にはメインヒロインがいることを？

次回！　新年が始まってから一週間がたって、ようやく『彼女』が本編に登場する！？

次回、何故かの　「応援」　よろしくお願いします！

「だって、安藤くんってカッコいいでしょ？」

――coming soon

＊ 次回予告の内容は嘘予告になる可能性もあります。