第133話「天然スカスカ無自覚ポンコツ爆弾」
「ママ、ただいまー」
「あ、お邪魔します」
(今日は久しぶりに安藤くんと一緒に帰れたわ。最近は選挙で忙しかったから話したいラノベが沢山あるんだから!)
「あら、二人ともお帰りなさい。ウフフ~安藤くんは久しぶりね。今日は晩御飯食べていくでしょう?」
「あ、でもいきなり来てご馳走になるのも――」
「あらあら、どうしましょう……私ったら安藤くんが毎日来るものだと思って食材を多く買いすぎちゃったのだけど、これだと今日買ったの分も無駄になっちゃうわね?」
「――っと、思ったけどメチャクチャお腹がペタペタリンリンなのでご馳走になります!」
「あらあら~? 安藤くんったらそんなにお腹が減っているのね。ウフフ~なら、今日は沢山食べて言ってね? ウフフ~♪」
「は、はい……」
(そういえば選挙が始まってから、朝倉さんの家に来るの久しぶりだったな……)
「ママ、そういえばパパがいないけどまだ帰ってきてないの?」
「パパなら今日は大事な取引先との打ち合わせがあるみたいで晩御飯はいらないって連絡があったわよ。あらあら、帰ってから『今日は安藤くんが来たのよ』って言ったらきっと凄い残念がるわね。ウフフ~♪」
「…………」
(そして、その後俺に凄い量のメール爆撃がやって来るんですね。分かります)
「そうね。パパって私の次くらいに安藤くんのこと好きだもの……」
「あらあらあら……フフ、きっとそうね♪」
「ママ、どうしたの? そんなニヤニヤして?」
「ウフフフ♪ 何でもないわよ……ねぇ~? 安・藤・くん♪」
「アハ……アハハハ……」
(朝倉さぁあああん! そういう無自覚の自爆はずかしいんでマジでやめてぇえええええ! でも、ありがとう! 俺も朝倉さんのこと大好きだよ!)
「変なの? さぁ、安藤くん。私の部屋にいくわよ!」
「うん、ソウダネ。朝倉さん……」
「じゃあ、ママー。私は安藤くんと部屋にいるから、ご飯が出来たら呼んでねー?」
「ウフフ、分かったわ♪ 二人ともー『お楽しみ』はほどほどにするのよ~~」
「ぶばぁっ!」
「……?」
(おおお、お義母さん!? アンタ一体何言ってるんですか!)
(お楽しみ……? おしゃべりのことかしら?)
「うん、分かったわー」
「…………」
(もうヤダ、この親子……)
「あらあら……ウフフ♪」
【次回予告】
「皆、いつも応援してくれてありがとう! 委員長よ。
さーて、次回の『何故かの』は?」
久しぶりに彼女の部屋へと案内された安藤くん。
二人はさっそく『お楽しみ』を始めるのだが、そこには監視の目が――
次回、何故かの 「国会中継」 よろしくお願いします!
「私の彼氏ってどうしてこんなにカッコいいのかしら! キャァーー♪」
* 次回予告の内容は嘘予告になる可能性もあります。
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