第42話 待ってるから

 アタシがメールすると急かしまくるからさ…待ってるよ。


 どう返せばいいのか…解らない。

 キスするだけの友達のような関係、たぶん彼女にとって居心地のいい距離って、そんな関係なのだと思う。

 彼女が待ってるのは…今の僕じゃない。


 彼女が求めているものは、僕の愛じゃない。

 座り心地のいいソファ、自分の心を包み込むような存在。


 それは…愛を押し殺した僕。

 それは…本当に僕なのだろうか?


 愛おしい…抱きたい…愛したい…様々な想いが混ざる。

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