観覧車

太陽は既に落ちて

雨にけぶる夜が横たわっている


今日という一日はどんな日だったのか

高速バスの座席にまどろむ私も

どこまでだって行けると思っていたのに

それはいつの間にか失われていることに気づくのです


今日という一日はどんな日だったのか

満員電車で揉まれる私も

何にだってなれると思っていたのに

それは幻想であったと気がつくに至るのです


今日という一日はどんな日だったのか


窓の外の観覧車は雨の中で七色に輝いていて

今でも誰かに夢を与えているのでした

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