第1話

私は今まで遅刻をしたことがない。


今日は人生初の遅刻をしてしまった。


この時間は一時限目が始まってしまっている。


さて、どうやって教室へ入ろうか…


と思っていたらら、今日はラッキーな日だった。


なぜなら、朝の全校集会の日だから。


いつもより一時限目が少し遅めに始まるのだ。


みんなが教室に戻ってくる時に、紛れて教室に入れる。


さて、みんなが戻ってくるまでにあそこで時間を潰そうと思ったら…


君がいた。


私のお気に入りの空き教室に。


思わず


「あっ」


なんて言ってしまった。


君もびっくりしながら私に


「あっ」


と、返した。


君は私にクスッと笑った。


私はそんな君にキュンとした。

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