結局のところ執事は王子さまに弱いのだ。
宮乃森 戒音
君と二人で
久しぶりの休日
………なのに今日は雨模様
せっかくタクマと買い物に行く予定だったのに
『ねぇ…雨降ってるよ…?今日は中止?』
雨模様の空と睨めっこしながら不満いっぱいでタクマに問いかけた
「はぁ…雨か……」とか言いながら何故かニヤニヤしてる
何で??
せっかく久しぶりに2人で出掛けられたのに雨に邪魔されてるんだよ?
イライラしながら またタクマに問いかけた
『…気持ち悪っ!!……何ニヤニヤしてんの?』
「…?あぁ…ユキヤがイライラしてるって事は そんなに2人で出掛けるの楽しみにしてたんだなぁ…っと思って(笑)!!」
はぁ??
マジでムカつく!!
確かに その通りだけど…
年下のくせに…!!
ついでに身長でかいのもムカつく!!(笑)
本当ムカつく!!
…全部この雨が悪いっ!!って これじゃただの八つ当たりだ…
『はぁ………』
タクマが一度 窓を覗きこんだ
「ほら…行くよ!!」
『…えっ?まだ雨降ってるけど…?』
まだ雨は止みそうにない
「雨が降ってたって出掛けられるよ!!行こ?」
『うん!!行く!!』
外に出て思った
『何で傘1つしか持ってこなかったの?バカなの?2人で入ったら濡れんじゃん!』
「断じてバカでは無い!!ただ相合い傘でもどうかと…(笑)」
少し照れなが言ったタクマを見て たまには雨の中 出掛けるのも悪くないなんて思ってしまった
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