【感謝!!】10枚の新聞、無駄ではなかった!!
皆さんおはようございます!文屋です!
今日は前回言ったように、ル・サンチェ島への行き方を探してみたいと思います!
さて、まずはどうしましょうか?誰かに聞くのが一番ですかね?とりあえず、小父様に聞いてみましょうか?
「おはようございます!小父様!」
「ああ、君か。おはよう」
「あの!実はお聞きしたいことがあるんですが!」
「何だい?」
「ル・サンチェ島への行き方を教えていただきたいのですが!」
「ル・サンチェ?だったら、この街の南にある港から船が出るよ?」
何と!港があったのですね!もっと探索しておくべきでした!文屋、猛省します!
「ありがとうございます!早速行ってみますね!」
急いで宿から飛び出します!バタバタ走る文屋の足はまるで渦巻き!パタパタママなのであります!……この前このネタ古いって言われました!!
やって来ました港ーー!!というわけで、色々調べて見ましょう!
まずは、景観ですね!港ですから、当然大海原や船が見えます!大小様々な船があります!他にも大きな時計があります!やはり多くの人が利用する場所ですから時計は必須になるのですね!
他には……あっ!少し離れた場所に市場みたいなのがありますね!ちょっと行ってみましょう!
ふむふむ、どうやらここは市場のようですね!沢山の魚が並んでおります!これは鯛ですね!それにこれは鯖!やはりこの世界は一部の生態系は文屋がいた世界と似ているようですね!
むっ!あれは食事処でしょうか?まだお腹は空いていませんが、ちょっと覗いていきましょう!
どうやらここは魚料理を専門に扱っている所みたいですね!今はまだ開いていない様なので後で行ってみましょう!
さてと、一通り見て回りましたし、船に乗る方法を見つけないといけませんね。多分、どこかでチケットとか売ってるんだと思うんですが……。
あっ!ありました!『チケット売り場』って書いてありました!いやぁ、お恥ずかしい……文屋、テンション上がりすぎて見えてなかったようです……!行ってみましょう!
「すみませーん!」
「はいはいチケットですか?」
おばあちゃんが出てきました!優しそうな人です!
「はい!ここからル・サンチェ島に行くにはどれくらいかかりますか?」
「えっと……50リン位かしらね?」
また出ました!リン!文屋、リンと言われても元素位しか浮かばないのです!
「えっと、これでも大丈夫ですか?」
とりあえず、日本円を出してみます!これで足りるでしょうか?
「あらあら遠くからきたのねぇ。ちょっと待ってねぇ?」
き、緊張しますね……!
「……ごめんなさいねぇ、これじゃ足りないみたい」
ガーーン!ショック!こ、これではル・サンチェ島に行けません……!しょんぼり、およよ……。
「そ、そうですか……すみません。失礼しました」
ま、参りましたねぇ……!ブンヤとしては是非、光る砂浜を見てみたいのですが……!
どうしましょうか……?うーん……働いて稼ぐのもありですが、文屋は少しでも長くネタを探したいのです。はてさて……。
む!?閃きました!そうですよ!何も自分一人で向かう事は無いんです!誰かに連れていってもらえばいいんです!そうと決まれば!向かう先は一つです!
そう!ここ!バーです!ここであのお二人に会って、事情を説明しましょう!きっと優しいから助けてくれる筈です!
えーと…………あ!いたいた!今日はいました!
「リオンさーん!」
「フミヤですか?」
良かった!会えました!
「お久しぶりです!実は今日は折り入ってお話があるのですが!」
「はい。ですが、その前にちょっと聞いてもいいですか?」
「はい?何でしょう?」
「この新聞はフミヤが出したのですか?」
ギギクゥ!?し、しまった……ま、まさかこの感じ……勝手に記事にしちゃまずかった感じですか……!?
「は……はい。その、人々に知ってもらう必要性があるかと思いまして……」
「そうでしたか……」
まずい……まずいです……!お、怒られる……。
「ありがとうございます」
……へ?
「実は他の記者等にも頼んではいたのですが、上からの力で揉み消されていた様なのです」
「お、お役に立てたのですか?」
「はい。レレイも喜んでおりました」
ややや……やったーーーーっ!!やりました!文屋、褒められました!
「お、お力になれたようで何よりです!」
「すみません。こちらの話を優先させてしまいました。フミヤは何の用事だったのですか?」
はっ!すっかり忘れるところでした!危ない危ない!
「はい!実はル・サンチェ島に行きたいと思っていたのですが、お金が足りないようでして……。ご一緒していただいて、お金の方を助けて下さらないかなぁ……と」
わ、我ながら厚かましいですね……。
「なるほど、ル・サンチェにですか。私だけでは判断しかねるので、レレイに聞いてみましょう。少ししたらここに来る筈です」
何と!レレイさんと待ち合わせしていたようです!これは好都合ですね!
「何か飲みながら待ちましょうか?」
「そうですね!」
ついに文屋もバーデビュー!フッ、今の文屋はちょっぴり大人なのですよ……!
いやぁしかし、ハーブティーはおいしいですね!
え?酒は飲まないのかって?未成年の飲酒は犯罪です!
おや、レレイさんが到着したようですね。入り口でキョロキョロしています。
「おーい!レレイさーん!」
「レレイ!こっちです!」
あっ、こっちに気付きましたね。こっちに向かってきました。
「フミヤもいたのね」
「はい!お久しぶりです!」
「レレイ。あの新聞、どうやらフミヤが出してくれたみたいです」
「あっ、やっぱりそうだったの?ありがとねフミヤ。私達も困ってたのよ」
「いえいえ!当然の事をしたまでです!」
ふふ、褒められると気分がいいですね!
「それでレレイ。実はフミヤからお願いがあるそうです」
「あら?何かしら?」
「はい!実は…………」
「……という訳でして」
「なるほどね。確かにあの砂浜は綺麗よね。行ってみたい気持ちも分かるわ」
「では!」
「……そうね。頑張ってくれたんだし、ご褒美にこれ位はしてあげてもいいかな?」
やった!やりました!ついに約束に漕ぎつけました!
「それで?いつ行きたいの?」
「それはもう!可能であれば今すぐにでも!」
「ま、まあ流石にすぐは無理だけど……明日の予約が取れれば明日にも出られるわよ?」
「本当ですか!?じゃあお願いします!」
「分かった。じゃあ予約が取れたらリオンが連絡しに行くから、宿にいてね?」
「はい!」
ふふふ!ついにですよ!皆さん!ル・サンチェ島に行けるみたいです!
では、善は急げ!鉄は熱いうちに打て!早速準備しに戻りましょう!
「では一旦帰ります!」
「ええ。気を付けてね?」
「転ばないように気を付けて下さいね?」
全く、お二人とも何でそうやって見送るんですかねぇ?小さい子じゃないんですから、そうそう簡単に転ぶ訳な痛ぁあ!?
…………………………カットです。
さて準備の方は、と……うん、問題ないですね!…………皆さんは何も見ていない、いいですね?
そういえばそろそろ化生さんから連絡が来る頃ですね。
ん、来ました!
「もしもし、文屋です」
「もしもし。文屋さん、何か異常は無い?」
「異常ですか?別に何とも無いですが……」
「そう……ならいいんだけど……」
「何かあったんですか?」
「ううん、何もないよ。心配になっただけ」
「そうですか」
「うん」
「……」
「……」
「あの、化生さん?」
「な、何?」
「いや、用事が無いんでしたら切ろうかと思うんですが……」
「あ!え、えと、じゃあ……お、お昼もう食べた?」
……忘れてました。く……リオンさん達と話すのに夢中になって……うっかりしてました。
「お昼は……ハーブティーしか飲んでないです……」
「えっ!?だ、駄目だよ?ちゃんと食べなきゃ……」
「分かってます。ちょっと、忘れてただけです……」
うん?今、誰かノックしました?
「すみません、化生さん。ちょっと切りますね?」
「え、う、うん」
「どうぞー?」
「リオンです」
あっ!リオンさん!随分とお早い!
「失礼します。レレイから伝言です。明日の朝6時に港に集合して欲しいと」
「6時ですね!分かりました!」
しっかりメモしておきましょう!
「……フミヤはお昼はもう食べたのですか?」
「え?あーいやぁ、お恥ずかしい事にまだなんですよ」
「もし宜しければ、ご一緒しませんか?」
何という嬉しいお誘い!前は一緒に食べられませんでしたが、今日は食べられるのですね!
「はい!喜んで!」
「では先に下に下りていますので、準備が出来たら声をおかけください」
ふふ、楽しみですね!さっさと準備済ませちゃいましょう!
と、その前に化生さんに連絡をっと。
「もしもし、文屋です」
「文屋さん?さっきはどうしたの?」
「いえ、こちらの世界の人に無線機を見られそうになったので」
「あ、ああ……そういう事……」
「やっぱりまずいですよね?こういうの見られたら?」
「うん……文明のレベルにもよるけど、無闇矢鱈に見せるべきじゃないかな……」
「ですよね。あっ、それと今日は夜連絡出来ません」
「えっ……どうして?」
「明日早いんですよね!それと、明日から暫くは他の人と行動するんで連絡は控えさせてもらいます」
「そ……そうなんだ……」
「はい。ではそういう訳で」
「う、うん……」
ふぅ……よし!化生さんに連絡はしましたし!ご飯食べに行きましょうか!
それでは皆さん!すみませんが、ここからはオフレコという事で!また機会があったら語らせていただきますよ!
それでは!良い午後をー!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます